広西チワン族自治区柳州市で20日午前11時ごろ、オフロード車が自転車用車線に割り込んで自転車や電動自転車を次々にはねる事件が発生した。停車したオフロード車からは男が降り、持っていた刃物で周囲の人に切りつけた。中国新聞社や新浪網などの中国メディアが報じた。

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報道された写真を見ると、顔や足に負傷して道路に座り込んだ若い女性がいる。泣いているようだ。ひざには応急処置がされている。別の重傷者の搬送などが優先されたため、しばらく放置されたようだ。その場で点滴を受けている男性の姿も報じられた。力なく壁にもたれかかって座っている。

その他、犯行に使われたと見られるオフロード車の写真も紹介された。車体の前部が変形している。自転車などをはねた際の衝撃によるものらしい。オフロード車の前には複数の電動自転車が置かれている。

柳州市警察は同日午後9時過ぎに、SNSを通じて同事件の概要を発表した。容疑者の男は治区内の来賓市象州県の出身で54歳。柳州市に来て仕事をしていた。女友達との感情がもつれ、女友達とその家族の3人を殺害。その後、オフロード車で現場を離れたが市内の文昌大橋で、「うっぷん晴らし」のために人々を襲ったという。

男は駆けつけた警察官に取り押さえられた。無差別に襲われた人のうち2人が死亡し、12人が負傷した。負傷者の状態は安定しているという。（翻訳・編集/如月隼人）