アジア大会のメダル争いから読み解く新たな日中関係―華字紙

Record China    2018年8月27日(月) 21時20分

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27日、日本の華字紙・中文導報が、「日中の金メダル争いは両国関係の新たな隠喩」と題する社説を掲載している。写真はジャカルタ・アジア大会。

2018年8月27日、日本の華字紙・中文導報が、「日中の金メダル争いは両国関係の新たな隠喩」と題する社説を掲載している。以下はその概要。

開催中のジャカルタ・アジア大会で日中の金メダル争奪戦は重要な見どころだ。過去数回の大会に比べ、日本は競泳、体操、卓球、バドミントン、陸上などで中国と互角の戦いを繰り広げている。特に競泳のメダル数は中国の金19、銀17、銅14に対し、日本は金19、銀20、銅13だ。

プールから陸上トラックに至るまで日中は全面的な戦いを展開しているが、これは現在の日中関係の現状と実力対比の1つの隠喩と見ることができるだろう。日中覇権争いのアジアにとっての意義をどう正確に理解するか、今アジア大会は恐らく積極的な信号を発してくれている。

まず、中国の全体的な実力が日本を圧倒していることは疑う余地のない事実だ。アジア大会の金メダルランキングで中国が強さを見せつけている背景には、国の実力の全面的な向上がある。中国人が持つ自信はこれまでにない強さだ。

次に、中国のアジアでの主な競争相手は日韓で、特に日本の実力、潜在力、忍耐力、能力は軽視できない。日本は過去5回のアジア大会の金メダルランキングで中韓に及ばなかったが、日本が新たな目標を掲げて真剣に取り組んだ時の爆発力と最後の頑張りには驚異的なものがある。

そして、日本はライバルであると同時に学ぶに値する師でもあること、若い世代が急速に育っていることも忘れてはならない。アジア大会の舞台で日中がハイレベルな戦いを繰り広げているが、これが意味するのは畏敬の念を持てるライバルがいることが上を目指す原動力になること、日中の各領域での競争が互いに刺激し合う良性のスパイラルに入ったということだ。日中はアジアのスポーツのレベルを引き上げ、さらなる高みへと引っ張っている。

アジア大会の前に、日本選手団の山下泰裕団長は日中が切磋琢磨することは互いにとってのプラスとの考えを示したが、これは他の分野における日中関係にも言える。間違いなく日中平和友好条約締結40年に際し、両国関係は熱を帯びている。一国主義、保護主義が多国間貿易システムを脅かすという背景のもと、日中関係改善の意義は大きいと捉えられている。世界第2、第3の経済大国である両国は互いを消耗させる悪性競争を排除せねばならない。もしかしたら、アジア大会の試合結果は日中両国に改めて自身と相手に目を向けさせ、日中の協力、アジア繁栄の重要性を理解させることになるかもしれない。(翻訳・編集/野谷

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