ドゥテルテ氏、習近平氏の訪比前に異例の中国批判―米華字メディア

Record China    2018年8月16日(木) 11時10分

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フィリピンのドゥテルテ大統領が14日の講演で、南シナ海問題をめぐり異例の中国批判を展開したと報じられている。写真はドゥテルテ大統領。

2018年8月15日、中国メディアの観察者網は、フィリピンのドゥテルテ大統領が14日の講演で南シナ海問題をめぐり異例の中国批判を展開したと報じた。

観察者網はフィリピン紙マニラ・ブレティンの報道を引用。ドゥテルテ大統領が14日、大統領宮殿で行われたビジネフォーラムで講演し、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名:南沙)諸島に造成した人工島の軍事拠点化を進めていることについて、「誰も島を造ることはできないし、人工島の上の空域を自分のものだと言うことも間違いだ。なぜならそれらの海域は公海であり、無害通航権は保証されている」とし、「中国が態度を和らげることを願っている。私は中国とけんかしたくない」などと述べたことを伝えた。

一方で、ドゥテルテ大統領は、「フィリピンは中国との経済関係を改善した。中国はわれわれに何も求めていない」とも述べ、中国の支援提供を称賛したという。

観察者網によると、米AP通信は、ドゥテルテ大統領の発言について「中国を公然と批判するのは異例だ。講演の聴衆にはフィリピン駐在の米国大使や他の外国人ゲストも含まれていた」と伝えているという。

米華字メディアの多維新聞は15日、「特筆に値するのは、ドゥテルテ大統領の中国批判が、習近平(シー・ジンピン)国家主席のフィリピン訪問前に起きたことだ」と指摘。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの8日付の報道を引用し、フィリピンのカエタノ外相がこのほど、習主席の年末の訪比に向けて両国政府が日程調整を行っていると明らかにしたことを伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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