日本に比べて不十分?韓国の「旭日旗」への対応に、ネットから不満の声

Record China    2018年8月10日(金) 7時20分

拡大

7日、韓国・日刊スポーツは、韓国で度々問題となるサッカー競技場での「旭日旗応援」に対する大韓サッカー協会の対応について伝えた。写真は旭日旗。

2018年8月7日、韓国・日刊スポーツは、韓国で度々問題となるサッカー競技場での「旭日旗応援」に対する大韓サッカー協会(KFA)の対応について伝えた。

記事は「サッカーの試合で度々旭日旗が登場しているため、KFAの対応がいつになく重要だ」とし、「旭日旗が登場する状況を未然に防ぐことはもちろん、登場した場合も積極的な対応で問題の拡散を防がなければならない」と伝えている。その上で、KFAの対応について「国代表の日韓戦においては迅速な対応を見せてきた」と評価している。

2013年に韓国で開かれた東アジアカップの日韓戦で、日本のサポーターは旭日旗を掲げた。また、これに対抗した韓国のサポーターは「歴史を忘れた民族に未来はない」と書かれた横断幕、李舜臣(イ・スンシン、文禄・慶長の役で朝鮮水軍を率いて日本軍と戦い活躍したとされている将軍)や安重根(アン・ジュングン、伊藤博文を暗殺したことで知られる韓国の独立運動家)の肖像画が描かれた旗を掲げた。

KFAによると、韓国のサポーターは試合前に同横断幕を設置していたが、KFAから「競技場での政治的、宗教的は禁止されている」と注意を受けて撤去していた。

その後、KFAの粘り強い説得により、韓国サポーターは横断幕を撤去したが、抗議の意思を示すため応援を中断する事態も発生したという。

これを受け、日本サッカー協会は試合後すぐに東アジア連盟に抗議。日本政府も記者会見で遺憾の意を表明した。対抗したKFAも同連盟に公文書を送付し、「韓国国民にとって旭日旗は、つらい歴史を思い出させる象徴。日本のサポーターがそれを掲げて韓国のサポーターを刺激したことが事態の発端となった」と批判した。

2012年に日本で開催されたU―20女子ワールドカップ(W杯)の日韓戦でも旭日旗が登場したが、この時はFIFA職員が速やかに制止した。KFAは事前にFIFA、大韓組織委員会、日本サッカー協会に対し、旭日旗の搬入を防止するよう呼び掛けていたという。

一方で、記事は「国代表の日韓戦を除くと、KFAの対応は消極的だ」と指摘している。

先月閉幕したW杯ロシア大会の1次リーグH組の日本対セネガル戦では、旭日旗を振る日本サポーターの姿がテレビに映った。しかし、KFA関係者は「FIFAや日本に対し特別な措置は取らなかった」と話したという。

昨年には、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の川崎対水原の試合で、川崎のサポーターが旭日旗を掲げた。これに対し、アジア・サッカー連盟(AFC)は「挑発的・差別的行為を禁止する規定に反する行為」とし、川崎に罰金1万5000ドル(約170万円)を課した。当時、菅義偉官房長官は「旭日旗は日本国内で広く使用されている」と述べ、旭日旗は問題にならないとの考えを示した。しかし、KFAは何の反応も見せなかった。

韓国のあるサッカー界関係者は「旭日旗が日韓にとって、政治的に敏感な問題であることは確か」とし、「旭日旗を掲げた側であるにもかかわらず政府レベルで抗議する日本と比べると、KFAをはじめとする韓国側の対応は不十分」と述べたという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「仕事して。サッカー協会は抗議することもできないの?」「日本の目を気にせず、間違いは間違いと主張しよう」「日本より、何もしない韓国のサッカー協会に腹が立つ」など、KFAの対応に不満の声が寄せられている。

また、「サッカー協会は政府からの圧力を受けているのでは?」「サッカー協会よりも政府が対応にあたるべきなのに、どの政権も決まって知らないふり。日本は政府が積極的なのに」など、韓国政府の対応に疑問を示す声も。

そのほか、「問題は、欧州や米国が関心を寄せているのはドイツの戦犯行為だけで、日本についてほぼ何も知らないこと」「克日と反日は違う。韓国内の反日主張が国際的に共感を得られるとは思えない」などと主張する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携