Airbnbの「万里の長城に宿泊できるコンテスト」中止に=中国メディア「北京の当局は圧力感じ合意取り消した」

Record China    2018年8月9日(木) 23時0分

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8日、中国中央人民ラジオは、民泊仲介サイト最大手のAirbnbが企画した中国の「万里の長城」で一夜を過ごす機会を得るコンテストが中止となったことについて「北京の当局は一度は合意したが、圧力を感じ取り消した」と報じた。写真は八達嶺長城。

2018年8月8日、中国中央人民ラジオのニュースサイトは、民泊仲介サイト最大手のAirbnb(エアビーアンドビー)が企画した中国の「万里の長城」で一夜を過ごす機会を得るコンテストが中止となったことについて「北京の当局は一度は合意したが、圧力を感じ取り消した」と報じた。

記事によると、Airbnbは今月初め、「文化」をテーマとしてエッセーコンテストを開催し、優秀者4組計8人に、長城に設置された特製の寝室で無料で一夜を過ごせる機会を提供すると発表していた。

だが遺跡の損傷を懸念する声がオンライン上に相次いで投稿されたことを受け、Airbnbは7日、企画を取りやめると発表。長城の当該エリアを管轄する北京市延慶区の当局は声明で「企画について連絡を受けておらず、いかなる許可も与えていない」と述べた。

記事によると、中国長城学会の董耀会(ドン・ヤオフイ)副会長は「このコンテストについて市の観光当局から事前に私のところに話があった。それはつまり、市と区の観光発展委員会が開催に合意したということだ」とし、「適切な保護措置を講じれば、このイベントにより長城が損傷するようなことはない」と話した。

4日付の北京紙・北京晨報は、延慶区文化委員会文物科の関係者の話として「このイベントは、Airbnbと北京市八達嶺旅遊総公司が共同で企画したものだ。当局はこのイベントを監督し、遺跡を破壊するような事態の発生は絶対に許さない」と報じていた。

だがこの報道から2日後の6日、延慶区文化委員会は声明を出し、「区の文化財保護当局はこの企画についていかなる企業からも報告や審査申請を受けておらず、いかなる許可も与えていない」と述べた。

記事は「8日時点で延慶区はそれ以上の取材に応じていない」とし、意思決定に近い関係者の話として「物議を醸したことを受け、当局は圧力を感じ、その後の対応について協議していた」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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