なぜ? 日本旅行ボイコットの中で韓国アシアナが東京路線を「拡大」へ

Record China    2019年10月9日(水) 17時20分

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8日、韓国・ニュース1は、韓国・アシアナ航空が保有する最大の航空機「A380」を仁川-成田線に投入すると報じた。写真は仁川国際空港。

2019年10月8日、韓国・ニュース1は、韓国・アシアナ航空が保有する最大の航空機「A380」を仁川-成田線に投入すると報じた。

記事によると、アシアナ航空は今月27日から12月10日まで、仁川-成田線の週7回の運航のうち5回をA380-800で行う。A380-800は495人乗りの大型航空機で、現在同区間を運航するA330-300(298席)よりも197席多い。同時に、同区間を運航しているB777(300席)もA350-900(311席)に変更するという。これにより同社は仁川-成田間で1日3本の航空機を運航する既存のスケジュールは維持しつつ、座席供給量を1日当たり100席以上増やすという。

アシアナ航空の方針について記事は、「脱日本を進める他の航空会社とは全く異なる」と伝えた。韓国では日本の輸出規制強化措置に反発し日本旅行を自粛する動きが広まったことで、日本路線の搭乗率は8月に60%前半まで低下。そのため航空業界は日本路線を大幅に縮小し、中国や東南アジアへの新規路線の開拓に力を入れている。アシアナ航空も9月中旬から福岡、大阪、沖縄など日本の主要路線を縮小して運航しているという。

そうした中で同社が東京路線を「拡大」する理由は、A380の大きさのためだという。A380クラスの大型航空機が離着陸するには滑走路の長さや幅などに条件があり、同社が現在運航している区間のうち離着陸が可能な空港は、東京、香港、台北、フランクフルト、ニューヨーク、ロサンゼルス、シドニーに限られる。同社は仁川-ニューヨーク線でA380を運航してきたが、冬には利用客が減るためA350に変更し、A380を冬季に需要が増える仁川-シドニー線に投入する。ニューヨーク(14時間)よりシドニー(10時間)の飛行時間が短いため、6機のA380の運航スケジュールを効率的に調整すれば、東京のような短距離路線での活用が可能だという。

同社の関係者は「A380は長距離路線で優先的に運航し、残った時間で短距離路線を運航する方針だが、東南アジアには就航自体が不可能だ」とし「日本路線の需要は相変わらず不振だ」と説明したという。

これに韓国のネットユーザーからは「赤字になるのでは?」「A380の運営費、空港使用料などを考え、最善の選択だと思ったから決定したのだろう…」「こんなことをいちいち説明しないといけないの?日本に関連したことは世論の採決を通らなければならないの?」「余った燃料で日本に行ってくるってことだよね?」「A380の行く当てがないならしょうがない」などさまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/長居)

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