「日本が中国にワクチン援助」は本当か、真相は…―米華字メディア

Record China    2018年7月27日(金) 12時30分

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26日、米華字メディア・多維新聞は、ワクチン接種に関する問題が取り沙汰されている中国で、「日本が中国に対してワクチンを無償提供してきた」という不確かな情報が中国国内に出回っているし、その「真相」について解説した。写真はワクチンを受ける子ども。

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2018年7月26日、米華字メディア・多維新聞は、「ワクチン接種に関する問題が取り沙汰されている中国で、日本が中国に対してワクチンを無償提供してきたことについての不確かな情報が出回っている」とし、その「真相」について解説した。

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記事は、現在中国国内でワクチン接種をめぐる問題や事件が相次ぐ中、「日本が2008年まで中国に無償でワクチンを提供する支援を行っていた」との情報が注目を集めているとした。その上で「確かに1990年代から日本政府は中国のワクチン計画に対して積極的な支援を行ってきた。しかし、2008年以前に中国で接種されるあらゆるワクチンを日本が全て無償で提供したというのは、誇張が入った不正確な情報だ」と指摘している。

そして、「中国疾病予防コントロールセンターによると、1990年代より当時の衛生部と日本の国際協力機構が一連の協力プロジェクトを実施している。最初のプロジェクトは中国におけるポリオコントロールプロジェクトであり、91年から99年にかけて日本が技術や設備など多方面での支援を行うとともに、大量のポリオワクチンを無償で援助してきた」と説明した。

さらに、「厚生労働省によると、日本は2000年6月から2005年5月にかけて中国政府に対して予防接種に関する技術支援を行い、安全な接種や注射器の回収についての安全教育、ワクチン流通時の温度コントロールなどの研修を実施した」と紹介した。

記事は、「公開資料から、日本は確かに90年代から中国の免疫計画に積極的な支援をしてきたことが見て取れる。しかし、『08年以前にすべてのワクチンを無償提供した』という言い方は、明らかに間違っている」と結論付けた。(翻訳・編集/川尻

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