訪日する中国人親子に日本式のかたづけ・掃除を伝授=マナー教育の一環として―日本整理収納協会

Record China    2018年7月26日(木) 8時10分

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日本整理収納協会は8月7日、日本旅行中の中国人親子10組・20人を対象に、日本スタイルのかたづけ・掃除を教える講座を開催する。写真は過去に開催した日本人を対象とする同様の取り組み。

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日本整理収納協会は8月7日、日本旅行中の中国人親子10組・20人を対象に、日本スタイルのかたづけ・掃除を教える講座を開催する。

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日本を訪れる中国人客が増えるにつれ、中国では日本の街の清潔さを高く評価する見方が広まった。さらに駅やトイレなど公共の場所がしっかりと清掃されていることについて、SNSなどに「驚きの声」が寄せられることも珍しくない。

日本に長期滞在する中国人が、日本人家庭の清潔さを紹介する場合もある。サッカーのワールドカップなどの大イベントで、日本人サポーターや選手が、客席やロッカールームをきちんと掃除してから去ることも紹介されている。最近ではむしろ「日本人でもごみを散らかして放置する場合がある」ことが話題になるほどだ。

日本整理収納協会は、日本のごみの分別や家庭内で家族が清掃を当たり前のようにする文化は、中国では衝撃的な印象を持たれると紹介。特に、8月7日の講座で対象とする裕福層世帯には家政婦がいることが通常で、親は仕事が多忙で子供と接する時間がなく、親子教育の多感な時期に十分なマナー教育ができていないケースが多いという。

講座では、整理収納清掃の「プロフェッショナル」である同協会が、訪日した中国人親子10組20人(香港人も含む予定)を対象に、日本式のかたづけや掃除を体験してもらう。受講した親子には終了証を発行する。帰国後も日本で学んだ片付けや掃除を子どもの教育の一環として生かして、将来の人材育成に役立てもらう考えだ。

同協会はこれまでも、かたづけや掃除について日本人の子や外国人に対する催しを行ってきたが、中国人親子を対象とする講座は今回が初めて。

訪日中国人客については2015年ごろから、大量の商品を購入する「爆買い」が注目を集めた。その後も中国人客の購買は旺盛だが、旅行の目的としては日本文化の体験を重視する「物より事」の傾向が目立つようになった。また、子連れの旅行の場合、「外国でさまざまな体験をさせることが、子によい影響を与える」と考える人が多い。

日本整理収納協会の中国人を対象とした取り組みは、今のところ規模が大きいとは言えないが、かたづけや清掃の方法やその背景にある精神文化の伝授は「日本旅行ならではの体験教育」として、中国で注目を集める可能性もある。(翻訳・編集/如月隼人

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