月収27万円のはずが…韓国へ出稼ぎに行った中国人、だまされてダイコン農場で働かされる―中国メディア

Record China    2018年7月23日(月) 6時50分

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22日、観察者網は、月収27万円以上といわれて韓国へ出稼ぎに行った中国人男性が、だまされてダイコン農場で働かされていたと伝えた。写真は金浦国際空港。

2018年7月22日、観察者網は、月収27万円以上といわれて韓国へ出稼ぎに行った中国人男性が、だまされてダイコン農場で働かされていたと伝えた。

この男性は、浙江省新昌県の今年で50歳になる張(ジャン)さんで、昨年8月、微信(WeChat)のグループチャットで韓国への出稼ぎの情報を見つけたという。宿舎と食事付きで月収1万6000元(約27万円)以上とあり、心を動かされた張さんは、友人数人とともにこの仲介業者を訪ねたという。

1人当たり1万8000元(約30万円)の仲介料を支払い、昨年8月29日に上海浦東空港へ到着した張さん。仲介業者の担当者から、スムーズに韓国に入国するため旅行者を装うと言われ、旅行に関係のない生活用品は置いていくようにと言われたという。さらに、ホテル名や観光場所などを覚えさせられた上で韓国の入国審査に臨んだが、同行の6人のうち4人が入国を拒否され、結局張さんと別の1人だけが韓国へ入国できた。

その後、張さんは韓国のダイコン農場へ連れていかれ、1日550元(約9000円)の給料で働くことになったが、仕事は多くても月に十数日しかなかったという。その後、11月7日にスーパーで買い物をしながら家族に電話しているところを韓国の法務関係者に発見され、次の日に警察によって帰国させられたという。

その後、今年2月11日に中国の警察が張さんに対して調査を行ったところ、張さんは「韓国へ仕事をしに行っていた」と回答したため、警察は張さんが「違法な仲介業者」にだまされた可能性を指摘。その後の捜査で、この「違法な仲介業者」を摘発し、12人を逮捕した。容疑者は湖南省、湖北省、重慶市、江蘇省など広範囲に点在していたという。

警察は、「外国で働きたいと思っている人は、正規の労働部門と資格のある仲介業者を通して手続きをするように」と注意を呼び掛けた。(翻訳・編集/山中)

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