中国、幼稚園の「小学校化」を厳しく規制

中国教育部（省）はこのほど、幼稚園の「小学校化」に対する厳しい規制を展開する通知を発表した。通知は、「幼稚園が小学校の授業で学ぶはずの漢字のピンイン（ローマ字式の発音記号）、漢字の読み書き、算数、英語などの内容を教えることを厳しく禁じる」、「幼稚園が小学校で学ぶはずの内容を宿題として課すことや小学校レベルのテストを実施することを厳しく禁じる」、「民間の学習塾・教室なども『就学前教育クラス』、『幼稚園と小学校の懸け橋』などの名目で、小学校で学ぶはずの内容を教えてはならない」としている。人民日報が報じた。

近年、中国の一部の幼稚園は、幼児の身心の発育規律や認知特徴に反して、小学校で学ぶはずの内容を教え、知識や技能の訓練を強化している。このように、幼稚園の「小学校化」が深刻であるため、幼児から幼少時代の楽しい時間を奪うだけでなく、学習に対する意欲を削ぐことにもつながっており、身心の健全な発育に影響を及ぼしている。通知は、「小学校化」の教育スタイルをやめ、「小学校化」する教育環境を改善し、小学校は生徒の知識がゼロであることを前提に授業を行わなければならないとしている。また、小学1年生は国のカリキュラム基準の規定の枠を超えて初級学習を行ったり、授業時間を短縮したり、前倒しで基準以上のことを教えたり、新入生募集時に、幼児を対象に小学校で学ぶはずの知識・能力のテストを実施したり、幼児のテストの成績や証書を合格基準にしたりすることがあっては決してならず、そのような状況が見られた場合、状況に応じて校長や関連の教員の責任を追及し、誠意ある学校運営の規範記録に記載するとしている。（編集KN）