韓国の若者の6割が孤独感じる、原因は…―韓国メディア

Record China    2018年7月23日(月) 7時20分

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18日、中国メディア・環球網は韓国の報道を引用し、「20代の韓国人の6割が孤独を感じており、ますます多くの若者が人との交流を避けて一人で過ごすようになっている」と報じた。

2018年7月18日、中国メディア・環球網は韓国の報道を引用し、「20代の韓国人の6割が孤独を感じており、ますます多くの若者が人との交流を避けて一人で過ごすようになっている」と報じた。

韓国メディア・マネーSによると、就職情報サイト・ジョブコリアとアルバモンが韓国の20代の若者2613人を対象に調査を行ったところ、58.5%が「自分は孤独である」と答えた。具体的には、「比較的孤独」が43.6%、「大変孤独」が14.9%で、孤独感を点数で答えさせる「孤独指数」(100点満点)は男性が78.1点、女性が77.4点だった。一方、「全く孤独を感じない」は2.6%しかおらず、「孤独をあまり感じない」は15.8%にとどまった。

孤独を感じる理由として、最も多かったのが「社会の競争が激しくなっているから」(44.8%)で、続いて「社会の二極化が進んでいるから」「長期的な不景気の影響で就職が難しくなっているから」「他人に冷たい社会の雰囲気だから」「SNSなどのネット空間が主な人間関係となっているから」「自分のことしか考えない個人主義がまん延しているから」など。また、若者たちが孤独から「常に虚しさや寂しさを感じる」ことや、「できるならばずっと一人でいたい」「人と関わるのが怖い」と考えていることが明らかになった。

環球網は「韓国社会にとって、孤独はおなじみの感情だ」とし、以前、韓国メディアが組んだ「孤独な韓国社会」と題した特集を紹介した。それによると、SNSが流行れば流行るほど、韓国の若者は孤独を感じるようになる。そしてSNSからフェードアウトしたり、友達の範囲を狭めたりするという。「落ち込んだり寂しさを感じている時、SNSにアップされた友達の楽しそうなご飯や旅行の写真は、さらに孤独を深めるものとなる。そうして、多くの若者がSNSから離れる」というのが理由だそうだ。

記事はこの他、韓国・聯合ニュースが「孤独はうつ病や自殺、孤独死やネット暴力など一連の社会問題を引き起こす」として、韓国誠信女子大学教授のインタビューを引用したことを紹介。同教授は、「社会の競争が激化して人と人とのコミュニケーションが減り、韓国社会に利己主義がまん延している。これにより多くの人が孤立と孤独を感じ、それが一定程度蓄積すると負の感情が爆発して精神疾患や社会問題を引き起こす。専門家は、ボランティア活動への参加を奨励するなど、他人を思いやる社会の雰囲気をつくるために早急に対策を講じるよう国に呼び掛けるべき」と指摘しているという。(翻訳・編集/中野)

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