中国の子どもの日に中国メディアが警鐘「子どもが太っているのは良いことではない」

Record China    2019年6月2日(日) 21時0分

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1日、新京報は、子どもの肥満について警鐘を鳴らす記事を掲載した。写真は中国の子ども。

2019年6月1日、新京報は、子どもの肥満について警鐘を鳴らす記事を掲載した。

記事は、6月1日は「国際児童節」として中国では子どもの日となっており、多くの親が子どもにおいしいものを食べさせてあげるものだと紹介。経済状況が良くなり、親は子どもに栄養あるものを食べさせたいと願っており、多少太っていても関係ないと考える人もいるが、それは大きな誤りだと指摘した。

中国疾病予防管理センター栄養所の趙文華(ジャオ・ウェンホア)副所長は、肥満が児童の体、社会適応性、心の健康に与える影響は非常に深刻だとし、「子どもの時の肥満も、大人になってからの肥満や慢性疾患の要因となる」と指摘した。そして、「今では、都市部でも農村部でも、6歳以下の肥満率が急激に上昇している。特に、02年から12年の間の農村での肥満率の増加は都市部を大幅に上回った」とし、「これは、都市部では肥満が健康問題であるとの認識が広まったためだ」と分析した。

肥満児童が増加している原因として、北京大学の児童青年衛生研究所の馬軍(マー・ジュン)所長は、「経済発展が児童の成長発育に影響を及ぼした」と分析。一方、趙氏は「不健康な生活習慣と肥満になりやすい環境」を理由として挙げた。

趙氏によると、「不健康な生活習慣」とは、「高カロリー食品の摂取と長時間座ったままで運動不足」であることだという。家でも学校でも「食べ物が容易に手に入る」環境で、多くの親は、子どもが家でお菓子を食べながらパソコンやタブレットPCなどで遊ぶのを好み、子どもたちは食べたい時に好きなものを何でも食べられる状況なのだという。画面の前でじっと座っていることが多いため運動不足となっているとも指摘した。

このほか、少なからぬ親が「太っていることは富貴と強健の証拠」と考え違いをしていることも大きな要因だと分析。「子どもたちは、このような肥満になりやすい環境の中で生活している」と警鐘を鳴らした。

そして馬氏は、肥満を防止するために「52110」を推奨。これは、大人の拳5つ分の野菜や果物を毎日摂取し、テレビやパソコンなどを見るのは1日2時間までとし、毎日1時間の運動をし、肉は1日に大人の拳1つ分に抑え、糖分を含む飲み物は一切飲まないことだと紹介した。(翻訳・編集/山中)

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