「これはもう事故」「ただ驚くばかり」=“機内食問題”で韓国アシアナの対応に批判高まる

Record China    2018年7月5日(木) 8時20分

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3日、韓国・聯合ニュースによると、アシアナ航空では機内食が搭載されないまま出発する便や、機内食の搭載待ちで遅延する便が続出している。写真はアシアナ航空機。

2018年7月3日、韓国・聯合ニュースによると、機内食供給の問題によりアシアナ航空の航空機運航に4日連続で支障が出ている状況で、同社に対する乗客の批判の声が高まっている。

同社では、機内食を時間内に積み込めずに出発が遅れる航空機が続出しており、出発時刻に間に合わせるため機内食を積まずに「ノーミール(No Meal)状態」で出発するケースも相次いでいる。同社によると、この問題で、3日は午後1時の時点で国際線1便が1時間以上遅れて出発し、14便がノーミール状態で運航したという。同社は前日に「早期に問題を解決する」と公言していたが、4日間に及ぶ「機内食問題」は長期化する可能性も指摘されている。

「きちんとした謝罪もなく無責任だ」という非難の声の高まりを受け、同社は3日、社長名義の公式謝罪文をホームページに掲載。「早期に機内食のサービスが安定するよう渾身(こんしん)の努力を傾ける」と強調した。

なお今月1日の「機内食問題」初日には同社の航空便全体の80便中51便が遅延し、2日には75便中10便の出発に遅れが出た。「ノーミール」運航は、1日は36便、2日は28便に達した。また、統計に含まれない1時間未満の遅延も含めれば、遅延規模はさらに増大する。

定時運航率が重要な指標となる航空業界において、アシアナ航空は運航スケジュールシステムに対する信頼が揺らぐ危機を迎えている。こうした「機内食問題」は同社が機内食供給会社を変更したことに始まる。

同社は当初、今月1日より新しくゲートグルメコリアから機内食の供給を受けることになっていたが、今年3月に建設中だった同社の工場で火災があり、3カ月間ほど臨時で中小企業であるシャープ・ドゥアンドコから機内食の供給を受けることになった。業界では、「1日あたり3000食を供給していたシャープ・ドゥアンドコが2万~3万食が必要となるアシアナ航空に機内食を供給するためにできる限りの努力はしたが、初期の混乱は避けられない状況であった」とされ、「予期できた事態」という見方が強い。

アシアナ航空は、「現在、機内食の生産に問題はなく、包装と配送の過程において計画より遅れが出ている状況」と説明し、「1~2日以内に機内食供給の問題は解決されると見ている」とした。

これについて、韓国のネットユーザーからは「機内食が積めずに飛行機が遅延するなんて、ただ驚くばかり」「遅延のせいで計画が全部台無しになった」「なんで乗客が被害を受けなきゃいけないの?」などの怒りのコメントが相次いでいる。

中には「12時間以上の路線で機内食が出ないなんて、これはもう航空事故じゃないの?」「乗客は最大限の補償を受け取るべき。どうせアシアナが下請けから補償を取り立てるに決まってるけど」といった批判的な意見も見られる。

また、この機内食問題により協力会社代表が自殺したことを挙げ、「人が亡くなっているのに社長の謝罪文の何がそんなにえらいの?」といった声も見られた。(翻訳・編集/渡辺)

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