2018年7月4日、米華字メディアの多維新聞は、北朝鮮のテレビ局が金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の意外な姿を報道したことを伝えた。

記事は、4日付の韓国紙・朝鮮日報の報道を引用し、北朝鮮の朝鮮中央テレビが2日、金委員長のズボンの臀部（でんぶ）に砂ぼこりが付いている写真をそのまま報じたことを伝えた。

写真は、金委員長が新義州化学繊維工場を視察した時のもので、金委員長はあらかじめ準備された椅子に座らずセメントの手すりに腰を降ろしたため、臀部に砂ぼこりが付いたという。

朝鮮日報によると、韓国の国策研究機関の関係者は「金委員長はこの工場を見て回りながら、運営状態が心もとないと叱った。北朝鮮メディアは、金委員長のズボンに砂ぼこりが付いている姿を公開することで、工場の管理がめちゃくちゃだという点を強調しようとしているとみられる」との見方を示している。また「金委員長の気さくな性格と『愛民指導者像』を浮き彫りにしようとする狙い」とする分析もあるという。（翻訳・編集/柳川）