一人勝ち状態だった中国卓球、日本の台頭で「孤独じゃなくなった」―中国紙

Record China    2018年6月13日(水) 22時10分

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13日、中国紙・人民日報(海外版)は「卓球場における『日中対抗』が白熱化する兆しが現れている」とする記事を掲載した。資料写真。

2018年6月13日、中国紙・人民日報(海外版)は「卓球場における『日中対抗』が白熱化する兆しが現れている」とする記事を掲載した。

卓球のジャパン・オープン(6月6日~10日)は、男子シングルス決勝では張本智和が中国の張継科(ジャン・ジーカー)を、女子シングルス決勝では伊藤美誠が中国の王曼●(ワン・マンユー、●は日の下に立)をそれぞれ下し、日本勢が優勝した。人民日報(海外版)は「中国はここ数年、同大会の男女シングルスの優勝を他人の手に渡したことはなかった」とし、日本の2人の若手選手の活躍により「卓球場における『中日対抗』が白熱化する兆しが現れている」と指摘した。

記事はまず、広東省深セン市で行われた中国オープン(5月29日~6月3日)では、中国が男女シングルスとダブルスに加え、混合ダブルスでも優勝し、5種目完全制覇を果たしたことを紹介した。その上で、ジャパン・オープンについて「日本チームの今大会にかける意気込みも会場の雰囲気も、2020年の東京五輪であるかのようだった。中国にとっては恐ろしいまでの完全アウェーだった」などと伝えた。

続けて、「中国に挑戦することは、これまでもそしてこれからも、日本の宿願だ」とし、中国卓球代表チームの元監督である劉国梁(リウ・グオリアン)氏がかつて「中国と日本の試合では、コーチは動員をかける必要はない。常に火薬の臭いでいっぱいだ」と述べたことを紹介した。

記事は、日本卓球の台頭について「日本の新世代のプレーヤーのほとんどが、中国でのトレーニングや卓球の世界最高峰、中国スーパーリーグでの中国選手との競争の中から実力を磨いてきた」「中国から指導者を招へいして世界で最も先進的な卓球を学んだ」などとし、「ギャップを認め、希望を捨てず、努力して追いつこうとするのが、日本人の優れた点だ」と論じた。

その上で記事は、「大会で敗れることは悪いことばかりではない。われわれの目を覚ましてくれた」と指摘。「東京五輪までに、対戦相手を研究するには、十分な時間が残されている」とした。

記事はさらに、「日本の成長は、卓球という競技自体の発展や、試合の魅力度の向上にもつながる」とも指摘。張継科がジャパン・オープンの決勝後に「これほど強大なライバルに出会えたことをうれしく思う。中国チームに(一人勝ち状態による)孤独や寂しさを感じさせなくしてくれた」と語ったことを紹介した。(翻訳・編集/柳川)

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