大陸列車の夢に前進!北朝鮮の“突然の賛成”で韓国が鉄道国際協力機構に加盟=韓国ネットは否定的

Record China    2018年6月9日(土) 14時40分

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7日、韓国・聯合ニュースによると、キルギスで開催された鉄道国際協力機構長官会議で、韓国が北朝鮮の賛成票を得て全会一致で同機構に加盟した。これにより、釜山から出発し、北朝鮮を経てシベリアと欧州に到達する大陸列車の夢に一歩近づいたという。資料写真。

2018年6月7日、韓国・聯合ニュースによると、キルギスで開催された鉄道国際協力機構(OSJD:Organization for Cooperation of Railway)長官会議で、韓国が北朝鮮の賛成票を得て全会一致でOSJDに加盟した。

OSJDはユーラシア大陸の鉄道運営局協議体で、旧ソ連と東欧圏が国際鉄道協約を結ぶために1956年に結成された。現在は北朝鮮や中国、ロシアなど28カ国が「正会員」として加盟している。中国横断鉄道(TCR)とシベリア横断鉄道(TSR)、モンゴル縦断鉄道(TMGR)など、ユーラシア横断鉄道が通過する全ての国が会員だ。オブザーバー7カ国の鉄道会社をはじめ、44の企業で構成された提携会員には2014年に韓国鉄道公社も加盟している。

韓国は、2015年からOSJDへの加盟を推進してきた。会員になるには加盟国全会一致での賛成が必要だが、加盟国である北朝鮮の反対により3年連続で失敗していた。しかし今回の会議で北朝鮮も賛成したことで、韓国の加盟が最終的に決定した。

記事によると、OSJDへの加盟によって、釜山から出発し、北朝鮮を経てシベリアと欧州まで到達する大陸列車の夢に一歩近づいた。

また、TCRとTSRを含む28万キロメートルに及ぶユーラシア大陸鉄道路線の運営に参加できるようになり、さらに貨物運送通関の手続きでも加盟国優待を受けられるようになるため、今後ユーラシア鉄道を活用した流動量増加の効果が期待されるという。

記事は、今回の会議で北朝鮮がこれまでの態度を一変させたことについて、「米朝首脳会談を前に南北の和解ムードが高まる中、北朝鮮が前向きな判断を下したものと考えられる」と分析。その上で「会談の前であるためまだ完全な非核化合意はされておらず、北朝鮮に対する経済制裁も解除されていないが、将来、全般的な問題が解決されて南北経済協力の雰囲気が高まれば、南北の連結、ひいてはユーラシア大陸鉄道への進出に拍車がかかると考えられる」と期待を寄せている。

南北は最近ハイレベル会談を開き、列車と道路を連結するための方法を話し合う実務分科会議を今月末に開催することを決めた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「汽車で欧州まで行けるようになるのはいいけど、途中の北朝鮮で通行料いくら払うの」「物流で儲かるって?それなら、中国が欧州行きの鉄道を造らなかった理由を考えてみてよ」「この鉄道は国民の血税で敷くの?」「線路を一生懸命敷いた後、北朝鮮に奪われてしまわないといいけど」「飛行機で行った方が時間とお金がかからないと思う」「北朝鮮がまだ核廃棄すると言ってもいないのに、時期尚早だよ」と、さまざまな観点から鉄道を歓迎しない意見が相次いだ。

一方、「汽車で欧州に行ってみたいな」「便利になって日本人が釜山に殺到しそうだね」という肯定的な書込みもわずかに見られた。(翻訳・編集/半田)

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