2018年9月6日、韓国・毎日経済によると、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長が「明確な非核化の意思」を示した。

金委員長は5日、韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領の特使団と面会した。面会の内容について、韓国大統領府の鄭義溶（チョン・ウィヨン）国家安保室長は6日、「金委員長は朝鮮半島の非核化への意思を明らかにし、一部で（金委員長の非核化の意思に対し）疑問の声が上がっていることについてのもどかしさを打ち明けた」と説明した。

また、金委員長は「豊渓里（にある核実験場）の坑道は3分の2が完全に崩落したため、核実験は永久に不可能」とし、「北朝鮮は非核化に必要な措置を先んじて行った。善意を善意として受け入れてほしい」と話したという。

米国のマイク・ポンペオ国務長官の4度目の訪朝問題は話し合われなかったというが、金委員長は「北朝鮮の措置に相応する措置が取られれば、非核化に向けてより積極的な措置を引き続き実行していける」と強調したという。

これに、韓国のネットユーザーからは「この機会に米国、韓国、北朝鮮の3国が和解し、平和を実現しなければならない」「北朝鮮は努力しているのだから、トランプ大統領もギブ・アンド・テークで制裁を緩和し、終戦と平和協定を実現してノーベル賞を受賞してみせて」「北朝鮮が主張する同時行動の原則。これは国家間の取引において当たり前のこと」「人間にとって一番大切なものは自由と平和。後世に戦争や対立を残さないためにも、北朝鮮の善意を受け入れるべき」など、金委員長の発言を肯定的に受け入れる声が寄せられている。

一方で否定的な声も多く、「3分の2が崩落した証拠は？どうせ北朝鮮は入口部分を爆破しただけ」「実験場は核が完成して必要なくなったから廃棄したんでしょ？すぐに使用可能な核兵器を廃棄するべき」「賢く取引しようとせず、核を全て米国に渡せばいい。今までの行動のせいで、北朝鮮は何を言っても信用されない」「ポケットに隠したナイフが問題。それを出すまでは全てショーにすぎない」など、慎重な対応を求める声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）