<在日中国人のブログ>架け橋の向こう側へ…日本と中国の繋がりを感じたミスコンテスト

黄 文葦    2018年4月29日(日) 16時10分

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4月22日、わいわいとした雰囲気の中、ミス・マンダリン2018決勝大会が行われた。彼女たちがそれぞれ舞台上で語っていたエピソードからは、日本と中国の両国の繋がりを感じずにはいられなかった。写真はミス・マンダリンのグランプリに輝いた吉川慧玲さん。

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4月22日、わいわいとした雰囲気の中、ミス・マンダリン2018決勝大会が行われた。場所は東京の赤坂にある中華料理の名店、「中国茶房8」で、口福(こうふく)と眼福(がんぷく)の両方を味わった。

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現場では、中国人と日本人の間に隔たりはなく、日本人でもよく中国語で挨拶してくれた。中国語スピーカーを対象としたミスコン、ミス・マンダリンは独特な風格を備える。求められる条件は「居住地日本」だけど、「国籍不問」で、これからの日本、そして中華圏の友好の象徴となれる女性たちが対象となっていた。

日本人・中国人・日中ハーフの佳麗(かれい)たちが舞台上で美しさを競い合い、その様子に目を奪われた。彼女たちがそれぞれ舞台上で語っていたエピソードからは、日本と中国の両国の繋がりを感じずにはいられなかった。まさに日本と中華圏を繋ぐ友好大使に相応しい女性たちである。

「私は日中の架け橋になるだけではなく、もっと架け橋の向こう側へ行きたい」。グランプリに輝いた早稲田大学の学生で現在北京大学留学中の吉川慧玲さんがこう語っていた。「架け橋の向こう側へ行きたい」という言葉に感心した。まさに、その場に身を置く多くの人たちは自身が架け橋になった上で、架け橋の向こう側に溶け込み、より深く相手国のことを理解し、大いに活躍している。

「中国で最も有名な日本人俳優」の矢野浩二さんが、大会の名誉最高顧問兼特別審査員として登場し、大変人気を博した。イベントが終わった後、矢野さんが大勢のファンと取材陣に囲まれていた。私も待ちに待ってようやく矢野さんと挨拶することができた。

矢野さんは中国で大人気のSNSであるWeChatのモーメンツ(朋友圈)を上手く使いこなし、中国人に向け自身が出演した作品を中国語で時々紹介している。新年・旧正月・中秋節の際、いつも矢野さんから中国語の挨拶が届く。律儀な日本人でありながら、しっかり中国の習慣に馴染んでいる。

矢野さんは現在、仕事の拠点を日本に移しており、日本のドラマに出演した際には見事に中国語のセリフを披露している。矢野さんは今の日本と中国の芸能界を繋ぐかけがえのない存在だと言っても過言ではない。

もちろん、中国で活躍する日本の芸能人は矢野さん以外にも大勢いる。ミス・マンダリンの司会を務めた黒木真二さんも中国のバラエティー番組で大活躍している。数年前に、日中文化交流関連のイベントで、初めて黒木さんと奥さんの宋豆豆さんにお会いした。司会者としての黒木さんが相変わらずユーモアに溢れ、中国語の自己紹介はネット用語も交え会場を盛り上げていた。

ゲストとして登場した爽やかな美男である寺西優真さんも中国語スピーチを披露した。寺西さんは1月に武道館で歌手デビューし、彼が主演・主題歌をつとめる映画「17歳のシンデレラ」は上海国際映画祭に出品する予定である。

寺西さんにお話をうかがうと、いろいろと熱く語ってくれた。「このようなミスコンの観戦は初めてです。会場にいる皆が仲間の感じですね。私は中国語を勉強して、将来中国と繋がる仕事をしたい。自分の歌を日本だけではなくアジアの人たちが聞いてもらいたい。現在チャレンジしていることはテレサテンの歌を歌うことです」アジアで活躍するアーティストになろうとしている寺西優真さんの姿を見て、応援したくなった。

「架け橋の向こう側へ行こう」という気持ちが素晴らしい。ミスコンで競う佳麗たちも、日中両国で活躍しているアーティストたちも、常に「架け橋の向こう側」を思い、相手国のことをもっと知りたい、相手国の人と親しくなりたい、相手国の言語を覚えたいという思いを持ち、相手国の文化を積極的に受け入れているのだ。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

■筆者プロフィール:黄 文葦

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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