韓国ソウルに「ごみの山」、原因は中国?―韓国メディア

Record China    2018年4月3日(火) 11時40分

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3日、環球時報は、韓国でごみが山積みとなっている問題で、韓国から「中国がごみ輸入を禁止したからだ」との不満が出ていると報じた。資料写真。

2018年4月3日、環球時報は、韓国でごみが山積みとなっている問題で、韓国から「中国がごみ輸入を禁止したからだ」との不満が出ていると報じた。

韓国・ヘラルド経済によると、廃品回収業者がプラスチックや発泡スチロールなどの再生可能品の買い取りを4月から停止したため、ソウルなど大都市圏の住宅地で今月1日より処理できないごみが山積みになっているという。増えていく一方のごみに対して、一部の団地では住民のプラスチックごみ投棄を禁止したことで、住民との間でトラブルが発生しているという。

朝鮮日報は「これまで、廃品回収業者は空き缶や空き瓶、古紙などを買い取るとともにプラスチックごみも無料で引き取り、中国に輸出するか韓国の関連企業に販売していた。もともと利益が出る事業ではなく、古紙などの回収で出た利益で補填(ほてん)する形だった。そうした中で、中国が外国からのごみ輸入を禁止したことで再生可能ごみの価格が急落し、廃プラスチックの価格は2012年の1キロ当たり90ウォン(約9円)から今年3月には20ウォン(約2円)にまで下がった」とし、業者がプラスチックごみの回収を拒否するようになった経緯を伝えている。

この状況に対し、韓国大統領府は2日、「問題を速やかに解決し、市民の不便を解決する」と発表。環境部によると、ごみ収集業者と協議した結果、ソウル、仁川などの業者48社が従来通りプラスチックごみを回収することが決まったという。また、不当なごみ収集拒否のチェックと是正を行うとともに、輸出の制限により縮小したごみ回収市場を振興する施策を検討するという。

韓国・中央日報は「ごみをめぐる混乱は一時的に緩和されることになったが、2年前から『廃品回収市場がなくなったらごみ処理問題が起こる』と言われてきたにもかかわらず、政府は対策を怠ってきた。再生可能ごみの処理問題は決して徹底的な解決を見てはいない」と指摘している。(翻訳・編集/川尻

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