「仲裁役」文大統領にもプラスに?習主席の訪朝に韓国メディアが期待

Record China    2019年6月18日(火) 17時20分

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18日、韓国・聯合ニュースによると、中国の習近平国家主席が20~21日に訪朝することを受け、韓国では今回の中朝首脳会談が文在寅大統領の「仲裁者」としての役割に与える影響に注目が集まっている。写真は習主席の似顔絵。

2019年6月18日、韓国・聯合ニュースによると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が20~21日に訪朝することを受け、韓国では今回の中朝首脳会談が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「仲裁者」としての役割に与える影響に注目が集まっている。

文大統領は米朝間の非核化交渉の「仲裁役」を務めてきたが、2月の米朝首脳会談以降に交渉はこう着状態に陥っている。文大統領は先週の北欧歴訪中にも北朝鮮に向けて積極的な対話を要求していた。そのため記事は今回の中朝首脳会談で「中国が対話の雰囲気をつくってくれることは、文大統領にとって悪いことではない」と分析している。

習主席は今回の訪朝で、朝鮮半島問題の政治的解決を推進するものとみられている。習主席が具体的にどのような形式で推進するかは分かっていないが、専門家らは「進展のない非核化対話に変化を与える要因になることは確か」とみているという。ある専門家は「朝鮮半島の平和プロセスにおいて仲裁者は多ければ多いほどいい。対話のきっかけをつかめるとの点で、習主席の訪朝が文大統領にとってマイナスになることはない」と話したという。

また記事は、今回の中朝首脳会談を前に「注目すべき点」として、「中韓が習主席の訪朝準備の状況を共有してきたこと」を挙げている。韓国大統領府報道官は同日、「韓国政府は習主席の訪朝が朝鮮半島問題の平和的解決に寄与するものとみて、早期実現に向け中国政府と緊密に協議してきた」と明らかにした。7日には韓国大統領府関係者が、南北首脳会談の準備状況をめぐり「北朝鮮との接触を何度も試みている。なかなか会えないからといって何もしていないわけではない」と説明していたが、記事は「南北間に具体的な進展がないことを考えると、習主席の訪朝計画を共有する中で、中朝首脳会談で文大統領の立場が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に伝えられることになった可能性がある」と予想している。

さらに、韓国大統領府は文大統領がその必要性を繰り返し強調していた「6月末の米韓首脳会談前の南北首脳会談の開催」について「現実的に難しい」との立場を示していたが、記事は「習主席の訪朝により実現の可能性も否定できない」と指摘している。

その他にも記事は、金委員長がトランプ米大統領に親書を送ったことや、金委員長がこれまで非核化交渉でアクションを起こすたびに習主席と会談してきたことも「本格的な米朝対話が始まる前に南北対話が実現するという予想を可能なものにしている」と伝えている。

これに、韓国のネットユーザーからは「文大統領の平和政策が日の目を見ることを願う」「いい結果を期待。文大統領、頑張れ」など期待の声が寄せられている。一方で「国民のほとんどがもう北朝鮮の非核化に期待していない」「文大統領を仲裁役と考えているのは韓国政府だけ(笑)」「緊密な協議?。どうせ中国が一方的に習主席の訪朝を知らせてきただけでしょ」「ただの夢だ。実際は絶対に韓国にとって有利になることはない」「金委員長は非核化なんて1ミリも考えていないのに、訪朝に何の意味がある?」など否定的な声も数多く寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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