中国で今、オーダーメード旅行の人気が急上昇している。21日付の上観新聞によると、今年の春節（旧正月）以降、複数の旅行業者で需要の爆発的増加が起きているそうだ。

記事によると、オーダーメード旅行の主力は旅先の料理やホテルに興味のある人、親子で旅に出掛けるという人などで、圧倒的多数の人がこうした旅を希望する理由として「ゆったりとしたペースで旅をしたい」「個性的な旅を楽しみたい」と回答している。中には温泉に漬かりながらの花火見物、エーゲ海の島での挙式を希望する人もおり、長年この業務に携わってきた業界関係者は「この2年間、2、3世帯が一緒に出掛けるケースが増えてきた。こうした客はホテル、食事、移動手段に対する要求が一般の団体客より高い」と語る。同氏によると、一般的な低料金の欧州旅行では郊外にある、周辺に遊びの場がないようなホテルが手配されるケースが多いが、オーダーメード旅行では市中心部にあるホテルのほか、城を利用したホテルやログハウスといった要望もあるそうだ。

また、オーダーメード旅行の行き先は中国国内が大多数を占めるが、海外ではタイ、日本、インドネシア、シンガポール、ベトナムが人気のトップ5という。（提供/Bridge・編集/Asada）