五輪選手が精神科入院…韓国ネットの度を越えたSNS攻撃に警鐘

Record China    2018年3月19日(月) 12時40分

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19日、韓国メディアによると、平昌五輪スピードスケート女子代表のキム・ボルム選手が、精神科の治療を受けるために入院していたことが分かった。資料写真。

2018年3月19日、韓国・中央日報によると、平昌(ピョンチャン)五輪スピードスケート女子代表のキム・ボルム選手が、精神科の治療を受けるために入院していたことが分かった。

記事によると、平昌五輪女子パシュートで「仲間へのいじめ問題」が取り沙汰された直後、キム選手は自身のインスタグラムを閉鎖し、選手村の部屋に閉じこもっていた。しかしその後、マススタートで銀メダルを獲得した際に氷上で土下座のような仕草をして「申し訳ない」と述べたり、先月末には所属チームの江原道(カンウォンド)庁が主催したイベントで明るく笑い「今回のことで多くのことを学んだ」と語ったりしていたことから、精神的安定を取り戻したとみられていたそうだ。

キム選手の母キム・ソンオクさんは「ボルムが人々の前に立つことを極度に恐れている。最初はソウルの個人病院に行ったが、状態が深刻だったので(故郷の)大邱(テグ)に戻ることにした」と語ったという。所属事務所の関係者も「事実確認ができていない状況で度を超えた非難や悪質な書き込みが殺到したら誰でもパニックに陥るのではないだろうか」と述べたとのこと。

これについて、中央大学心理学部のホ・ジオン教授は「インターネットの世論はちゃんと誤りを判別する前に、当事者を天使か悪魔に断罪してしまう」とし、「コメントも互いに競うため内容が徐々に刺激的、攻撃的になり、ターゲットに回復困難な傷を負わせる」と指摘しているという。

他の専門家たちも「悪質な書き込みはこれ以上放置できない段階に達した」と主張している。成均館(ソンギュングァン)大学メディア情報大学院のクォン・サンヒ教授は「人々は記事の内容には関心がなく、コメント(の内容)でそのニュースに同調するか非難するかを決定している」とし、「さらにポータルサイトが刺激的なコメントをトップに配置することで、感情の無分別な広がりに同調している」と述べたという。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「胸に太極旗(韓国国旗)を付けて国民の税金でスポーツをしているのだから、責任感を持った行動をしないといけない」「自分の発言、行動には自分で責任を持てる年齢だろう」「悪質な書き込みは良くないが、パシュート後のインタビューの態度は良くなかった」「加害者がまるで被害者みたいじゃないか」など、相変わらずキム選手への厳しい意見が寄せられている。

その一方で「コメントをする前に事実関係をしっかりと調べるべき」「実名でコメントするようにすれば無責任な書き込みは減ると思う」など、過激な書き込みへの批判の声も見られた。(翻訳・編集/三田)

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