「J−20」ステルス戦闘機は在日米軍などにらみ山東半島に配備、南シナ海方面より重要―中国メディア

Record China    2018年2月22日(木) 12時50分

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中国ではステルス戦闘機「J−20」が山東半島の基地に配備されたとの見方が高まっている。捜狐は21日、在日米軍への対抗は南シナ海方面への対応よりも戦略的に重要であり、正しい措置と評する論説を発表した。資料写真。

中国ではステルス戦闘機「J−20(殲−20)」が山東半島の基地に配備されたとの見方が高まっている。中国の大手ポータル/メディアサイトの捜狐は21日、在日米軍への対抗は南シナ海方面への対応よりも戦略的に重要であり、正しい措置と評する論説を発表した。

中国空軍は9日、SNSを通じて中国が自主開発したステルス戦闘機「J−20(殲−20)」が実戦配備されたと発表した。しかし中国軍は秘密主義の傾向が強く、配属先の部隊などについては明らかにされていない。

中国では一方で、軍の公式発表でない軍事情報が、インターネットを通じて広まることが珍しくない。開発中の兵器を近距離から撮影した写真が紹介されることも多いことなどから、多くは当局の意向を受けての情報の露出と考えるのが自然だ。また、その後の推移から判断して、精度が高い情報が相当に多い。

J−20の配属先については13日ごろから、山東半島内の基地に専用の駐機場所が作られているとする情報が広まった。

捜狐の記事によると、J−20の山東半島への配備には「落胆」する軍事ファンも多かった。というのは、米軍が南シナ海で断続的に実施している「航行の自由作戦」に強く反発する人が多く、米軍のF−22にも匹敵する新世代型のステルス戦闘機を南シナ海方面に配備すれば「南シナ海で傍若無人に振舞う米軍艦に教訓を与えることができる」と期待する人が多かったからだ。

記事は、山東半島の最南端は韓国の仁川から海を挟んでわずか90キロメートルの距離と指摘。J−20については外部燃料タンクをつけず、空中給油を受けずとも作戦行動半径は2000キロメートルに達するとみられているとして、J−20を山東半島に配備すれば、作戦行動空域は韓国の全域と日本の大部分を覆うことになると紹介した。

記事はさらに、米国がアジア太平洋における戦略で、真に重点を置いているのは南シナ海ではなく日本と韓国、特に日本と紹介。日本には太平洋地区の作戦指揮の責任を持つ作戦司令部(米陸軍第1軍団前方司令部を指すと思われる)があり、第7艦隊司令部があり、米国のミサイル防御システムの重要な組織があることを理由とした。

記事は、「米国が最近になり南シナ海で挑発を繰り返しているのは見せかけの可能性が高い」と主張。中国にとって真に脅威であるのは日米、米韓の軍事同盟であり、中国がJ‐20を南シナ海方面ではなく山東半島に配備したのは正しい措置と評価した。

中国では、J−20を山東半島の基地に配備すれば、米軍がF−35ステルス戦闘機を配備する岩国基地(山口県)もJ−20の作戦行動半径内に入ると指摘する記事も発表されている。(翻訳・編集/如月隼人

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