チェン・カイコー監督の次回作「沙門空海」、渡辺謙にオファーか―中国

Record China    2011年3月5日(土) 17時9分

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2日、夢枕獏の伝奇小説の映画化に取り組むチェン・カイコー監督。極秘裏に湖北省入りし、史上最大の「唐の都・長安」のセット建設予定地を視察した。

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2011年3月2日、中国を代表する国際的映画監督チェン・カイコー(陳凱歌)と、夫人で女優の陳紅(チェン・ホン)が数人のスタッフとともに湖北省武漢市の天河空港に降り立った。一行はそのまま車で同省の襄陽市に直行した。3日付で楚天都市報が伝えた。

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「さらば、わが愛/覇王別姫」などで知られる世界的な映画監督を歓迎する大々的なイベントや、メディア取材も行われなかったため、多くの襄陽市民がチェン・カイコー監督の来訪に気づいていなかった。だが襄陽市は、同監督の次回作「沙門空海」で使用される巨大セット・唐城影視城の建設予定地に選ばれた。このため、地元政府は「著名な映画監督の映画撮影に使用されることで、市の文化産業の発展と観光資源の開発が見込まれる」と同監督を熱烈歓迎しているという。

映画「沙門空海」の原作は、日本の人気作家・夢枕獏の伝奇小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。遣唐使として唐の都・長安に入った空海らが宮廷の騒動や怪異に遭遇するというストーリーのため、映画化には当時の長安を再現する巨大なセットが必要になる。そこで、約1平方キロメートルの敷地に20億元(約250億円)以上を投じた中国最大の「唐の都」を襄陽市襄城区に建設する。キャスティングについては、主人公の空海に渡辺謙の名前もあがっているというが、セットの完成を待つため、クランクインにはまだ1年以上の時間が必要だという。(翻訳・編集/本郷)

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