恐るべき外来種が農地を食い荒らす、被害額は毎年1兆6000億円―中国

Record China    2010年6月17日(木) 17時1分

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14日、中国各地で強い繁殖力を持つ外来種が農地に侵入し、甚大な被害をもたらしている。写真は湖北省宜昌市で大量発生したホテイアオイ。

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2010年6月14日、中国各地で強い繁殖力を持つ外来種が農地に侵入し、甚大な被害をもたらしている。中国広播網が伝えた。

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中国南部貴州省の黔西南プイ族ミャオ族自治州晴隆県。農繁期真っ只中の同県では100年の1度の旱害に見舞われた農地を回復させる作業が行われているが、農家はこれと同時に外来種の猛威とも戦わなければならず、頭が痛い状態だ。キク科のクロフトン雑草(Eupatorium adenophorum)というメキシコ原産の外来雑草が農地に侵入し、猛烈な勢いで増え続けているためである。

クロフトン雑草は1935年に中国南部の雲南省で最初に発見された。その後、貴州、四川、広西チワン族自治区へと徐々に拡大。貴州省の2005年の被害面積は687万ヘクタールに上った。近年は中国農業部が専門家を集めてクロフトン雑草を科学的に撲滅する方法を研究しているという。

このほか、中国南部の13省・246県(市も含む)ではスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)が大繁殖し、イネが食べ尽くされる被害が発生している。中国にはこうした外来種が280種以上も侵入しており、その被害額は毎年およそ1200億元(約1兆6000億円)にも上っている。(翻訳・編集/NN)

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