拡大続くマルチ商法の被害=“客”を軍隊的生活に閉じ込め、洗脳を強化―中国

Record China    2009年12月2日(水) 20時25分

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2009年11月30日、米CNNウェブサイトは記事「中国で広がる軍隊式管理のマルチ商法ブームの被害」を掲載した。写真は今年7月、重慶市のマルチ商法説明会。全国から集まった幹部400人余りが逮捕された。

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2009年11月30日、米CNNウェブサイトは記事「中国で広がる軍隊式管理のマルチ商法ブームの被害」を掲載した。12月1日、環球時報が伝えた。

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「わたしたちは友達になれます。あなたたちによりよい生活を与えることができます」。投資家でいっぱいの室内で講師の女性が声を張り上げた。続いて説明したのはスーツで身を固めた若い男性。黒板に数式を書きながら、大もうけの秘密を説明し始めた。そしてその後に告げられたのは一つの約束だった。「わたしたちのビジネスモデルにのっとれば、月3万6000ドル(約312万円」の儲けを約束します。」

こうした光景はマルチ商法では一般的なもの。ところが中国のマルチ商法はひと味違う。中国ではマルチ商法の会員は軍隊的管理を受け集団で寝泊まりする中で洗脳され、マルチ商法を信じ込んでいく。マルチ商法対策に取り組むボランティアグループの責任者・李さんは「ウソも1000回言えば本当になる。なかば軍隊的な管理の中、外界との連絡を断たれることで信じ込んでしまう」と説明した。

マルチ商法は10年前から中国でも非合法とされていたが、今年2月には新たにマルチ商法罪が設けられるなど管理が強化されている。しかし不景気で仕事を見つけることが難しい中、マルチ商法に騙される人の数は増え続けているという。(翻訳・編集/KT)

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