<デジタル遺産>ネット上のチャット記録は相続できる?法的空白が問題に―中国

Record China    2009年5月2日(土) 7時7分

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29日、ネット上に保存されたデジタルデータの「遺産」としての取り扱いが中国で問題になりつつある。写真は中国最大手のメッセンジャーサービス・テンセントQQのマスコットキャラクター「QQペンギン」。

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2009年4月29日、湖南在線によると、ネット上に保存されたデジタルデータの「遺産」としての取り扱いが中国で問題になりつつある。

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湖南省長沙市に住む26歳のある女性は、ネットを通じて知り合った同省岳陽市の男性と4年にわたって交際してきた。普段からお互いにメールや写真をネット上に保存してきたが、男性が突然死去。女性がチャットやメールなどのサービスを提供している騰訊(テンセント)社に男性の遺したデータを「交際の記念としたい」とパスワードの入手を求めたが、同社は引き渡しを拒否しているという。

中国では騰訊社の「QQ」やマイクロソフト社の「MSN」に代表されるメッセンジャーがひろく普及しており、会話記録は保存することができるが、こうしたサービスは一定期間利用しないとアカウントそのものが凍結され、データが破棄されてしまう。「遺産」としてのデジタルデータの取り扱いに関する法的な整備は行われておらず、専門家の間でも意見が分かれている。

この問題について、大手ポータルサイト・網易(NETEASE)のBBSでも、「自分が死んだら、QQのデータはどうなるんだろう!?」「法的な整備は不可欠だ」といった意見のほかに、「パスワードを他人に渡すようなことがあってはならない」といった声や、「死んでからのことなど関係ない」と様々な意見が書き込まれている。(翻訳・編集/岡田)

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