アニメと比べ中国市場で散々な日本の実写映画―中国紙

Record China    2018年11月12日(月) 6時30分

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8日、斉魯晩報は、日本の実写映画が中国市場で苦戦しているとする記事を掲載した。写真は中国の映画館。

2018年11月8日、斉魯晩報は、日本の実写映画が中国市場で苦戦しているとする記事を掲載した。

記事は、中国で公開された日本映画の中で、是枝裕和監督の「万引き家族」が高い評価を得て9600万元(約15億8000万円)の興行収入となったものの、日本のアニメ映画には遠く及ばないと指摘。中国で上映された日本映画の中で最も興行収入が高かったのは、「君の名は。」の5億6900万元(約93億円)で、日本の実写映画ではまだ「億超え」の作品はないという。

記事によると、15年から今に至るまで、中国で公開された日本映画の興行収入は合計約26億元(約429億円)で、このうちアニメが22億元(約363億円)以上を占め、実写は3億元(約50億円)にも満たなかったという。

記事は、「ビリギャル」「寄生獣」「君と100回目の恋」「深夜食堂2」「銀魂」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「ミックス。」「三度目の殺人」「昼顔」など、中国で上映された日本の実写映画にはさまざまなテーマのものがあるが、興行収入で1000万元(約1億6500万円)を超える作品は多くないと指摘した。

その上で、「アニメ映画と比べて、日本の実写映画の細やかで深遠な描写という手法は、現時点で中国の観客には受けない。中国市場で上映される北米映画と比べ、日本の実写映画は題材がマイナーで文芸化しており、一般大衆の市場をカバーできていない」と分析した。

一方、アニメについては、すでにファンがいるという基礎があるだけでなく、作品もより商業化していると指摘。例えば、「名探偵コナン ゼロの執行人」は、題材が事件を探る内容で、予告編では多くの緊迫した展開を含んでおり、複雑な事件に刺激的な視覚効果のある場面は、まさに商業大作の作り方であると論じた。(翻訳・編集/山中)

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