中国のネット小説が海外でも大人気になっているワケは?―中国メディア

人民網日本語版    2017年12月4日(月) 14時40分

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中国のネット小説を読む海外ネットユーザーが増加している。

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「Faster release(早く更新して)!」、「Story was awesome. Please don’t stop translating this story(ストーリーがとても面白い。更新を絶対にやめないで)!」。中国のネット小説サイト「起点中文網」の国際版サイトに寄せられている、海外ネットユーザーの中国のネット小説に対するコメントだ。近年、中国のネット小説を読む海外ネットユーザーが増加している。中国新聞網が伝えた。

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更新されて約1カ月になる、ネット小説作家・忘語の最新作「凡人修仙之仙界篇」は、11月29日午後5時の時点で、「起点中文網」での閲覧回数が190万回に達した。もちろん、前作の「凡人修仙伝」と比べると、この数字はまだまだ上がる余地がある。なぜなら、2008年から13年まで連載された「凡人修仙伝」の閲覧回数は現時点で1億回を超えているからだ。

猫片公司で執行役員を務める、百度の元副総裁・李明遠氏は、「こんなにたくさんの人が同じネット小説を見るというのは、十数年前なら想像もできなかったこと。このような数字は以前なら天文学的数字だった」とした。

データは、中国のネット文学が近年、急速に発展していることを示している。調査会社・艾瑞諮詢(iResearch)の「2016年中国ネット文学著作権保護白書」は、16年、中国のネット文学業界における「PCでネット文学を読むユーザー」の数は約2億1700万人で、モバイルアプリのユーザーの数は約2億6500万人に達したと試算している。第39回「中国インターネット発展状況統計報告」も、16年、中国のネット文学ユーザーの数は3億3300万人に達したとしている。

北京大学の邵燕君・准教授は、「ネット小説の特徴により、人々は読みたいと思うようになっている。ネット文学は私たちの現実の生活を最もよく反映している。それは、直接的な反映ではなく、屈折的反映。ある意味、現実の生活の中でのイライラや欲望が小説の中で反映されていると、ネット文学において、そのイライラが最も『快感』を感じるポイントとなっているのかもしれない」と分析する。

中国のネット文学がなぜ海外の読者の間でも人気になっているのだろう?海外の読者が「起点中文網」の国際版サイトに寄せているコメントからその答えを見つけることができるかもしれない。ネットユーザーのaswalzは、小説「重生後穿越到●一個世界(●は口の下に力)」を読んだ後、「これを読んでいると、キャラクターに扮してゲームをしているような気分になる」としている。この作品のファンであるネットユーザーのAlbert23も、「作者のキャラクターや作品の世界背景の設定は素晴らしい」とし、ネットユーザーのModsanも、「このような小説は、私がちょうど必要としていたもの」とコメントを寄せている。

邵氏は以前取材に対して、「海外ネットユーザーが中国のネット小説を好む原因は、中国国内のネットユーザーと同じで、『快感』を感じることができるから。『草の根の逆襲』というテーマは誰もが好きで、いろんな人の共通の欲望を満たすことができる」と分析した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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