日本から導入した言葉がなければ、中国人は中国語で話せなくなるのか?―中国ネット

Record China    2017年11月25日(土) 8時10分

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23日、中国のポータルサイト・今日頭条に、日本語由来の中国語の単語について紹介する記事が掲載された。これに対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。資料写真。

2017年11月23日、中国のポータルサイト・今日頭条に、日本語由来の中国語の単語について紹介する記事が掲載された。

記事は、「現代中国語の80%の単語が日本語由来だ」という意見があるものの、「これはあまりに誇張し過ぎている」と主張。日本語由来の単語は社会や人文科学の分野に集中しており、その約7割の単語が日本語由来と言えるという。しかし、「人文科学の単語が現代中国語の単語に占める割合は10%にも満たない」とし、「現代中国語に占める日本語由来の単語は5%ほどにすぎない」と主張した。

そのうえで、明治時代に日本人が翻訳して作りだした単語には3つのパターンがあると紹介。その1つが「直接西洋の概念を伝える訳し方」だ。例えば「友誼」という単語はもともと中国語にはなく、「知己」という単語と意味が近いと指摘した。

2つ目の方法は「すでにある中国語の単語に新たな意味を付す」方法だ。例えば、「経済」はもともと「経世済民」で、社会が繁栄し民が安定した生活を送ることを意味しており、政治用語だったが外国の「経済」という意味が中国に入ってくると、本来の意味は失われていったと説明した。

3つ目の方法は「新たに漢字で単語を作る」方法だ。「共産主義」「幹部」などがそうで、「辛亥革命後、日本留学から戻った人たちがさまざまな文章や著作の中で日本語の単語を使用したため、中国で広まっていった」としている。

これに対し、中国のネットユーザーからは「でも日本人は中国の字がなかったら文字を書けない」と張り合おうとするコメントや、「近代の日本由来の単語がなかったとしても、ほかの単語をあてがって使っているだろうさ」と状況に応じて必要なものは生まれてくるという意見も。

ほかには、「『警察』も『派出所』も日本語からきているけどね」「日本は文化の由来が中国だと認めているんだ。現代中国語の単語の多くが日本からのものだと認めても、何も恥ずかしいことはない」という声も見られた。(翻訳・編集/山中)

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