韓国・文在寅大統領の“謝罪”をベトナム国民はスルー?現地報道ゼロ=韓国ネット「無視された?」「でも謝罪したのは正しい」

Record China    2017年11月16日(木) 12時40分

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15日、韓国の文在寅大統領が、韓国のベトナム戦争派兵に関してベトナム国民に謝罪したとのニュースが韓国で大きな注目を集めたが、一方のベトナムではこれに関する報道が一切なされていないことが分かった。写真は韓国とベトナムの国旗。

2017年11月15日、就任後初めてベトナムを訪問した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、韓国のベトナム戦争派兵に関してベトナム国民に謝罪をしていたことが韓国で報じられた。

「単独報道」としてこれを伝えた中央日報のインターネット記事は一時、韓国のポータルサイトの閲覧数上位に上がり、数千件のコメントを集めるなど韓国で大注目を浴びた。しかし同日午後、韓国でのこの「盛り上がり」とは対照的なベトナムでの受け止めについて、韓国日報が報じた。この韓国首脳からの謝罪について報じた現地メディアが、なんと皆無だったというのだ。

文大統領は11日、ベトナム・ホーチミン市で開かれた「ホーチミン・慶州(キョンジュ)世界文化エキスポ2017」の開幕式に寄せた映像による祝電の中で、「韓国はベトナムに『心の借り』を負っている」とし、「しかしながら今や、ベトナムと韓国は互いにとって最も重要な経済パートナーであり友人になった」と述べた。

この「心の借り」という表現が、ベトナム戦争への韓国軍派兵で発生した現地民間人の虐殺などに対する謝罪の意味を込めたものだといい、文氏や大統領府、外交部などが議論の末、今回の「謝罪」の表現・形式がこうしてまとまり実現したものだった。

韓国日報によれば、映像には英語・ベトナム語の字幕が付けられ、特に「心の借り」の意味についてはエキスポ組織委関係者からベトナム政府に事前に説明するなど、最もふさわしいベトナム語の表現を選ぶべく慎重なやりとりを重ねたという。また「非公式には、『心の借り』との表現についてベトナム政府から(組織委に)謝意が伝えられた」そうだ。

しかし15日現在、この「謝罪」について報じたベトナムメディアはゼロだという。これについて韓国のネットユーザーは、「わざと報じないのかな?」「無視された?」「存在感なし」「ベトナムは戦勝国だから当然報道しないさ」などの意見を寄せているが、「謝罪したのは正しい」「常識的な行動だ」など、謝罪については肯定的にみている人が多いようだ。(編集/吉金

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