日本が警戒する中国の東シナ海ガス田開発、新たな採掘施設発見も―仏メディア

Record China    2017年10月4日(水) 11時30分

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3日、仏国際放送局RFIの中国語サイトは、中国が東シナ海の日中中間線付近で新たに3基の天然ガス採掘施設を建設したことが米研究機関の資料から明らかになったと報じた。資料写真。

2017年10月3日、仏国際放送局RFIの中国語サイトによると、中国が東シナ海の日中中間線付近で新たに3基の天然ガス採掘施設を建設したことが米研究機関の資料から明らかになった。

記事によると、米国の政策シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」が2日に発表した資料で、東シナ海の日中中間線付近で新たに3基の天然ガス採掘施設の存在が明らかになったという。採掘施設の状況は衛星写真から判断されたもので、3基とも今年に入って建設が始まり、採掘時に出る火炎が確認できることなどから、すでに操業が始まっているという。

記事は「これまで、日本政府は中国が日中中間線付近に16基の採掘施設を設置したことを確認している。7月下旬には中間線付近に中国の採掘船が停泊しているのが見つかり、当時の岸田文雄外相が中国に抗議をした。また、昨年10月にも新たな採掘の動きが見られたとして、岸田外相が抗議している」と経緯を説明した。

中国は1974年から東シナ海における石油・天然ガスの探査を開始。これまでに多くの油田・ガス田を発見してきた。2003年5月には、日中中間線からわずか5キロの場所に位置する白樺ガス田(中国名:春暁)の採掘が日本側の利益を損なう可能性があるとして、日本政府が抗議。08年6月には日中両国が共同開発で合意するも、10年の尖閣諸島漁船衝突事件で頓挫した。その後、16年9月に行われた安倍晋三首相と習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談において、共同開発再始動に向けた事務レベルの協議を進めることで合意に達している。(翻訳・編集/川尻

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