SNSの普及で中国の若者の旅行に変化―英メディア

Record China    2019年8月19日(月) 6時30分

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17日、英誌エコノミストはこのほど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及で中国の若者の旅行の仕方に変化が生じていると伝えた。写真は自撮りする親子。

2019年8月17日、環球時報によると、英誌エコノミストは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及で、中国の若者の旅行の仕方に変化が生じていると伝えた。

記事は、重慶市にある洪崖洞について、06年に整備されて以降、バーやレストラン、ネオンなどが多くの人を惹きつけてきたが、昨年ごろから来客者が急増したとし、その主な理由がショート動画アプリTikTokで有名になったためで、昨年暮れには入場するのに3時間待ちになったと伝えた。

その上で、「SNSが世界の旅行業界を変化させた」と分析。「一部の人たちは辺ぴな農場やフィヨルドへ行くが、楽しむためではなく写真を撮りSNS上で友人に見せるためだ」と指摘した。特に中国ではその傾向が強く、「自分がどんな流行の観光地へ行ったかを顕示したいだけで、多くの旅行客が殺到している現実があるものの、観光スポットの美しさはそれほど重要ではない」と分析した。

そして、「このような旅行の仕方が中国の若者の中でサブカルチャーとなっている。今では中国の多くの場所でこのような若者を目にする。彼らは1日のうちにできるだけ多くの観光スポットへ行こうとする」と紹介。「中国の店やレストランもこうした若者に迎合している。例えば、コンテナを改造してカフェを作った店は、TikTokのおかげでわずか1カ月間来客者が急増した後、店を閉めてほかの場所へ移動し、再び人気に火をつける」と伝えた。

記事は、SNS上での位置情報共有によって人気スポットができることは、中国の都市部に住む若者のニーズにもかなっていると分析。「休暇が少なく残業が多いこれらの若者は、休みの時間を最大限活用する必要があるからだ」と論じた。(翻訳・編集/山中)

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