中国に留学する外国人が増加―英教育専門誌

Record China    2019年8月26日(月) 7時0分

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24日、環球時報によると、英教育専門誌タイムズ・ハイアー・エデュケーションのサイトにこのほど、「中国の教育輸出はそのグローバルな野心に一致する」とする記事が掲載された。写真は上海交通大学構内留学生の中国語勉強のお知らせ。

2019年8月24日、環球時報によると、英教育専門誌タイムズ・ハイアー・エデュケーションのサイトにこのほど、「中国の教育輸出はそのグローバルな野心に一致する」とする記事が掲載された。

記事は、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)によると、中国で学ぶ外国人留学生数は12年から17年までの間に74%増加し、現在では20万人以上になっていると紹介。一方で、中国政府の発表によると、17年の外国人留学生数はこの2倍以上で、毎年10.5%増加しており、20年までに50万人の留学生受け入れという目標まであと1万1000人というところまで来ていて、主に、韓国やタイ、パキスタン、米国からの留学生が多いと伝えた。

その上で、その要因は「外国人学生に対するビザと卒業後の就職に関して緩和政策を取っていること」であると分析。「外国人学生が中国へやってくるということは、この50年間の中国の驚くべき経済や科学技術の発展を示す機会にもなっており、外国人の中国文化に対する興味が高くなっていることは、中国のソフトパワーが上昇したことを意味している」と論じた。

さらに、こうした成果は「決して簡単なことではなかった」と指摘。外国人学生に対する政策の緩和は徐々に行われてきたもので、その結果、国内で大きな変化を引き起こすことはなく、これが中国の大きな特徴だとした。

記事は、政府の奨励により、過去5年間で中国では英語を用いた大学での授業が3分の2近く増加したとし、これにより、英語を話す発展途上国の学生を引き寄せることになったと分析した。また、米国や英国などの先進国の学生も、中国が引き寄せたい対象であり、15年には米英両国から来た留学生数が、05年と比べて米国は2倍に、英国は3倍に増加したと伝えた。

また、中国政府が提供した奨学金のうち約60%が、「一帯一路」参加国の留学生に提供されているとも紹介。留学生が増加しているという中国の現状は、「世界のその他の地域で保護主義や民族主義が台頭してきている中で、中国はさらに自信を深めていることを示すものだ」と論じた。(翻訳・編集/山中)

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