韓国閣僚候補の疑惑発覚が止まらない!法相候補にはついに「醜聞のデパート」の不名誉な呼び名も

Record China    2017年6月16日(金) 20時10分

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16日、韓国の文在寅大統領が新内閣の閣僚に指名した候補者に問題が相次いで持ち上がる中、法相候補に指名されたソウル大学の安京煥名誉教授に問題が複数発覚、韓国メディアにより「醜聞のデパート」との別名までつけられる事態になっている。写真は韓国大統領府。

2017年6月16日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が新内閣の閣僚に指名した候補者に問題や疑惑が相次いで持ち上がり、スムーズな正式任命・就任に進まない事例が続いているが、11日に法相候補に指名されていたソウル大学の安京煥(アン・ギョンファン)名誉教授にも過去の問題が複数発覚、韓国メディアにより「醜聞のデパート」との別名までつけられる事態になっている。

安氏をめぐりこれまでに浮上した問題は主に3点。まず、その地位を利用して息子の退学危機を免れたという疑惑だ。2014年、当時私立高校の2年生だった安氏の息子は、女子禁制の寄宿舎の自室に同学年の女子生徒を招き入れていたことが発覚、学校の風紀委員会にかけられ満場一致で退学処分が決まった。しかし、安氏が当時保護者会の役員を務めていた妻を通じて校長に善処を求める嘆願書を送ると、息子の処分は1週間の自宅待機と特別教育受講程度までに軽減されたという。

2点目は学歴詐称だ。安氏は著書などで自身の最終学位を「法学博士」と記していたが、14日に国会に提出した人事聴聞要請案には「Juris Doctor(J.D.)」と記載されていた。報道によると、韓国研究財団は米国のJ.D.の学位を「博士」と見なしていない。韓国法務部は今回生じた食い違いについて「J.D.にはさまざまな翻訳があり、法学博士を意味しないものではない」と説明しているが、安氏の意図的な「詐称」と発覚すれば致命的な打撃になるとメディアは指摘している。

そして3点目は、交際相手の印鑑を偽造して勝手に婚姻届を出し、婚姻無効判決を受けていた問題。安氏は1975年12月、知人の紹介で知り合った5歳年下の女性の了解を得ずに婚姻届を提出したことで裁判沙汰となっていた。裁判では「婚姻が成立すれば相手の女性が仕方なくでも好きになってくれ、結婚してくれると思った」と切ない弁論をしていたことも明らかになった。

安氏は16日午前、数々の問題について釈明の記者会見を行い「すべての疑惑に対する責任は私にある」と謝罪しながらも、指名を辞退する考えはないと明らかにした。しかし野党などからの反発は強まる一方で、人事聴聞会は荒れ模様が予想される。

韓国のネットユーザーもこの問題に非常に関心が高く、関連記事には合計で数万のコメントが寄せられている。中でも「法相の資格はない。他の人を推薦して」「文政権のためにも辞退してください」と辞退を求める声や、「疑惑が事実で、それでも辞退しないなら、最高レベルのメンタルの持ち主だね」と皮肉る声が多数票を得ている。

しかし一方で、「婚姻届の話は40年も昔のことじゃないか」「その能力と正直さで聴聞会を乗り切ってほしい」「どうせメディアの言うことは信用できない。聴聞会で判断しよう」など、安氏を支持する声も目立ち、韓国国民の間でも反応は割れているようだ。(編集/吉金

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