「中国は日本から教訓を得るべき」、福田元首相の発言が中国で反響

Record China    2018年4月10日(火) 11時50分

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9日、ボアオ・アジアフォーラムの理事長を退任した福田康夫元首相が執筆した記事が人民日報に掲載された。中国は日本から教訓を得るべきだと説いている。写真は中国製品。

2018年4月9日、ボアオ・アジアフォーラムの理事長を退任した福田康夫元首相が執筆した記事が人民日報に掲載された。

記事は、米国との間で深刻な貿易摩擦が生じている中国に向けて、「中国は日本から教訓を得るべき」と指摘。保守傾向を強める米国に警戒し、慎重になるよう勧めている。

1980年代の日本は対米貿易黒字から「プラザ合意」を迫られ、為替レートは急激な円高に動いた。その結果、市場や産業、経済などに多大な悪影響が生じることとなった。

記事はまた米国について、「貿易赤字の解消に努める以上に、自国の生産モデルを見直す必要がある」と指摘。「地球は一つしかなく、国際社会は運命共同体であって、いかなる国も利己主義ではあり得ない」としている。

これに対し、中国ネットユーザーからは、「アドバイスに感謝しよう!」「確かに、中国は日本から教訓を得るべきだ」「福田氏は真実を話している。米国の圧力で最も悲惨な目に遭った国は日本だ」「人民元切り上げの圧力などたしかに同じだ。前轍(てつ)を踏まずに済むことを願う」といった声が寄せられた。

また、「中国は常に気を引き締めているが、それでもアドバイスに感謝すべき。福田政権時代は日中関係が今よりずっとよかった」「日本の為政者が福田氏の意見を取り入れれば、自国だけでなく世界の平和に有益だろう」という意見や、「中国に貴重な意見を示してくれた」「国際的な視点のある政治家」「福田氏はひとかどの人物だ」「福田氏のような人がもっと増えてほしい」など、福田氏を称えるコメントも少なくない。(翻訳・編集/岡田)

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