AIIBは素晴らしい発展の奇跡を成し遂げたと中国メディアが自賛

Record China    2018年12月17日(月) 7時10分

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15日、人民日報は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が成し遂げた功績について自賛する記事を掲載した。

2018年12月15日、人民日報は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が成し遂げた功績について自賛する記事を掲載した。

記事は、13年10月に習近平(シー・ジンピン)国家主席がインドネシア訪問時にAIIBの設立を提唱し、15年12月に正式に設立され、中国が提唱して設立された初の多国間金融機関となったと紹介。今年11月の時点で、参加国は設立当初の57カ国から87カ国にまで増加したと伝えた。

AIIB初代総裁の金立群(ジン・リーチュン)氏は、「AIIBは、中国の40年にわたる改革開放の重要な産物だ」と評価。中国は各国から学んだ経験と中国での具体的な実践とを融合してAIIB設立を提唱したが、その目的は低収入国の発展を援助するためだと語った。

その上で記事は、AIIBがこれまでに成し遂げた成果について紹介。16年1月の開業以来、34のプロジェクトを承認し、投資額は70億ドル(約7900億円)に達したという。例えば、エジプトの砂漠にある村を太陽光エネルギー村へと改造したこと、フィリピンでは排水システムと揚水ステーションを改善することで、マニラの21万世帯97万人が洪水の脅威を免れるようになったこと、バングラデシュでは天然ガスの生産と輸送効率が向上し、1億6000万人のエネルギー不足問題を解決できたことなどを挙げ、「AIIBは、世界の数億人の人々の生活状況を改善しており、発展の奇跡を創造し続けている」と自賛した。

さらに、「AIIBの設立は、世界経済の構造の変化に順応し、グローバル経済システムがより公平で合理的かつ効果的な方向へと発展する一助となった」と主張。「アジア、アフリカ、ラテンアメリカ等の発展途上国でのインフラ建設の資金は非常に欠乏しており、現有の多国間金融機関は力不足であるため、AIIBが能力を発揮するよい舞台となった」とした。

また、AIIBはすでに世界銀行、アジア開発銀行、欧州復興開発銀行、欧州投資銀行などと協力協定に署名しており、アフリカ開発銀行、イスラム開発銀行、米州開発銀行も、提携の意向を示していると紹介。アジア開発銀行の中尾武彦総裁が「AIIBはアジアでの新しく強力なパートナー」と述べたことや、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁が「AIIBと世界銀行は、極端な貧困の撲滅という共通の目標を有している」と述べたことを伝えた。

そして金AIIB総裁は、「AIIBの設立から今日に至るまで、参加国は開放包容という協力的な姿勢、共に発展するための実際的な行動、規範的で効率的なプロの精神を示してきた。AIIBは、先進国と発展途上国とが有益な経験と最良の発展ルートを模索する効果的なプラットフォームとなった」と自賛。将来的には、「高い基準を堅持し、腐敗は一切容認せず、クリーン経済と新たな発展方式を支持し、国際社会のためにさらに奉仕していく」と語った。(翻訳・編集/山中)

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