韓国人が「片付けて」「恥ずかしい」と酷評するモニュメント、外国人観光客には大人気?=韓国ネットには「慰安婦像よりいいね」の声も

Record China    2017年10月13日(金) 7時50分

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11日、韓国・ソウル経済新聞が、昨年4月にソウル市中心部に設置されたモニュメントをめぐって続く論争について伝えた。写真は韓国の通信会社店舗にあるPSYモデルの広告。

2017年10月11日、韓国・ソウル経済新聞が、昨年4月にソウル市中心部に設置されたモニュメントをめぐって続く論争について伝えた。

問題のモニュメントは、江南(カンナム)区の大型複合施設COEX(コエックス)近くにある「江南スタイル」像。数年前に世界的大ヒットを記録した歌手PSY(サイ)の同タイトル曲内の「乗馬ダンス」の腕の動きを表現している。過去の韓国報道によれば、大きさは幅8.3メートル、高さ5.3メートルの巨大さで、全体が金色だ。

設置当初から「周辺のモニュメントと合わない」「手首だけでは何を表しているのか分からない」などの声が絶えず、特に4億ウォン(約4000万円)以上かかったとされる制作費については「税金の無駄」との指摘も相次いだ。さらにPSY本人が今年7月のインタビューで「ありがたいことだが、やり過ぎなのでは?」との考えを表明すると、江南区議の一人が自身のフェイスブックで「設置当初、PSY側が銅像の制作に否定的だったため、完全な乗馬ダンスを制作できなかった」と暴露、さらに「主人公(PSY)も区議会も住民も反対したのに、シン・ヨニ区長が推し進めた。なぜそうしたのかいまだに疑問だ」と指摘した。

これを受け、江南区役所は「銅像の制作当時、PSYの所属事務所であるYGエンターテインメント側から反対はなく、区議会の反対があったという主張も明白な虚偽」と反論、論争が続いている。

一方、ネットユーザーからも「片付けて。本当に気持ち悪い」「みっともない」「ごみだな」「PSY自身もものすごく恥ずかしいはず」と酷評が相次ぎ、「4億ウォン?大学の造形芸術科の学生にお金を払えばもっといいものを造れると思う」「そのお金で恵まれない子どもを助けるべきだろう」など、税金の使い道への批判も絶えない。

ソウル経済によると、先日来韓した世界的なアーティスト、コールドプレイやリアム・ギャラガーがここで写真を撮るなど、モニュメントは韓国での悪評に反し外国人の観光スポットとして人気を集めているというが、これについても「笑えるから行くんだろう。韓国で自慢できるものがないから」「前面に打ち出せるものが江南スタイルしかないことが悲しい。この国は発展がない」と皮肉る声も。

しかし他方では、「漢江(ハンガン)公園の怪物モニュメントに比べたらまし(06年の大ヒット映画『グエムル−漢江の怪物−』のキャラクターを再現)」「シューズツリーよりいい。臭くないし(ソウル駅前の歩行者専用道路オープンに合わせて展示された)」「少女像(慰安婦像)よりもいいね」と、他のさまざまな銅像やモニュメントと比較して「江南スタイル」像を評価する声もあった。(翻訳・編集/松村)

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