日本では静寂、中国では大合唱=歌手・藤田麻衣子に中国ファンが熱狂、3都市でライブ

Record China    2016年12月9日(金) 18時10分

拡大

12月初め、藤田麻衣子が来年1月に開催する国内ツアーに先駆け、中国の広州、上海、北京の3会場でバンド編成による初の単独公演を開催し、大成功を収めた。

(1 / 8 枚)

2016年12月初め、11月23日にベストアルバム「10th Anniversary Best」をリリースした藤田麻衣子が、来年1月に開催する国内ツアーに先駆け、「藤田麻衣子10周年巡演海外専場」(藤田麻衣子デビュー10周年ツアー海外編)と銘打ち、中国の広州(12月1日)、上海(12月3日)、北京(12月4日)の3会場でバンド編成による初の単独公演を開催し、大成功を収めた。

その他の写真

青く薄暗い照明の中、幻想的な登場SE(効果音)が流れ出すとバンドメンバーが順々にステージへと板付き、最後に藤田が下手から姿を現わす。SEが終わり一瞬の静寂の後、アカペラから歌い始めたのは「ねぇ」だった。切ない恋心をつづった本人の代表曲のひとつだが、オールスタンディングで埋め尽くされた約600人の各会場はいきなり熱狂に包まれた。

続いての「蛍」は特に中国でも人気が高いらしく、イントロのフレーズが流れただけで、叫びにも似た大歓声が沸き起こっていた。その後、メジャー第1弾シングル「涙が止まらないのは」や、スマホアプリ「消滅都市」中国版のテーマソングに起用された日本未発表曲「光」などをバンドで演奏し、完全に会場内は藤田ワールド一色に染まる。

さらに弾き語りで中国の超有名曲「可惜不是[イ尓]」をそのまま中国語でカバーすると、サビでは会場全員で大合唱となっていたのが感動的だった。

ライブ途中のMCで、「初めて中国でライブをした時に中国のファンの方達が日本語で受け答えてくれたり、一緒に日本語で歌ってもらえたことがとてもうれしく、今度は自分が中国のファンの方から受けた気持ち少しでも返そうと思い、中国語の教室に通い始めている」ことを話すと、会場からは拍手が沸き起こっていた。

後半の春夏秋冬メドレーでは「この白い雪と」「サクラ」「水風船」「運命の人」をノンストップで演奏。中国でもこの4曲は人気のようで、「蛍」同様に各曲のイントロが始まる度に歓声が上がっていた。本編最後の弾き語り曲は、各会場で曲を変えそれぞれ演奏前に曲に対する想いを中国語を交えて伝えていた。

一度ステージを降りた藤田に鳴り止まないアンコールが響き渡ると、バンドメンバーが順番に入りソロを回しはじめる。最後に藤田もステージに上がると、その勢いのまま「高鳴る」が流れ出し、盛り上がりは最高潮に達した。

アンコール2曲目の「あなたは幸せになる」では、演奏最後にキーボードの前に立ちアカペラを披露。日本でのライブではアカペラを聴き取ろうと場内が静寂に包まれるシーンであるが、中国では会場全体で大合唱となるのが印象的だった。

無事にステージを終えた藤田は、感動と安堵が入り混じった表情で、声を詰まらせながら中国のファンに感謝の気持ちを伝え「また来年中国でライブをしに来ます!」と力強く語り、名残惜しそうにステージを後にした。

初の中国でのワンマンライブツアーを大成功させた藤田麻衣子、日本国内はもちろん海外でも活動の場を広げつつある彼女の2017年に大いに期待したい。(編集/内山

■藤田麻衣子(ふじたまいこ)

愛知県出身のシンガー・ソングライター。2006年9月、シングル「恋に落ちて」でCDデビュー。すべての楽曲で本人が作詞作曲を手掛け、タイアップで起用されることの多い恋愛ソング・応援ソングには定評がある。アーティストへの楽曲提供も数々行っている。透き通った歌声、歌詞への共感、ドラマティックなメロディーで、ライブ会場では涙する人も多い。ライブに訪れる約7割が女性ファンと、特に同性から高い支持を得ている。今年はデビュー10周年を記念して47都道府県弾き語りツアーを行い、大盛況で幕を閉じた。11月にはベストアルバムがリリースされ、来年1月にはバンド編成での全国ツアー、そして4月には念願のオーケストラコンサートが開催される。

この記事のコメントを見る

<在宅翻訳者募集>
日本語ネイティブ、中国語ビジネスレベルの在宅ニュース翻訳者(中国語→日本語)を募集しています。

<コラムニスト募集>
中国や韓国の専門知識を生かしませんか?レコードチャイナではコラムニストを募集しています。

<ガイド募集>
中国富裕層向けの「オーダーメイドツアー」を展開予定!中国語堪能でガイド資格をお持ちの方を大募集!

すべてご応募はこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携