東京ガス、アジア諸国でのLNGインフラ事業に進出「日本で培った技術・ノウハウを生かしたい」―広瀬社長が海外積極展開を表明

八牧浩行    2016年5月11日(水) 6時10分

拡大

9日、東京ガスの広瀬道明社長は日本記者クラブで記者会見し、増加するアジア地域の天然ガス・エネルギー需要に対応して、「日本で培ったLNG(液化天然ガス)の技術・ノウハウを生かしたい」と指摘した。

(1 / 2 枚)

2016年5月9日、東京ガスの広瀬道明社長は日本記者クラブで記者会見し、増加するアジア地域の天然ガス・エネルギー需要に対応して、「日本で培ったLNG(液化天然ガス)の技術・ノウハウを生かしたい」と指摘した。

その他の写真

広瀬社長によると、マレーシア、インドネシアなどアジア諸国は、経済成長と生活レベルの向上に伴い、LNGの輸出国から輸入国に転換しつつある。日本が四十数年前にたどった経験を生かして、アジア諸国の発展に貢献していく考えを示した。昨年、ジャカルタ、シンガポールなどに事務所を新設、「海外展開を事業として積極的に取り組みたい」と力説した。

一方、電力自由化の一環として、今年4月に参入した電力小売り事業について「都市ガスの卸供給先との提携を進めている」と述べ、自社のガス供給エリア外での電力販売拡大に力を入れる方針を明らかにした。

東京ガスの現在の家庭用電力販売契約件数は約28万件。16年度末までに40万件を確保する方針を明らかにした上で、「新電力ナンバーワンを目指したい」と強調した。2020年までに、首都圏の電力需要の1割(300億キロワット時)の獲得を目標としている。ガス卸供給などで提携関係にある中堅都市ガス事業者38社のうち、既に14社と電力販売で提携済みで、残りの中堅都市ガス事業者との提携も進める方針だ。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

中国や韓国の専門知識を生かしませんか?
レコードチャイナでは正社員、在宅ライター、コラムニストをそれぞれ募集しています。
志望される職種を明記の上、どしどしご応募ください!応募はこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携