<2015年韓国10大ニュース(7)>歴史教科書国定化など朴政権への不満が増大、大規模デモに発展

配信日時:2015年12月31日(木) 15時20分
<2015年韓国10大ニュース(7)>歴史教科書国定化など朴政権への不満が増大、大規模デモに発展
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今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。7本目は、政府の歴史教科書国定化推進などに反対するソウルでの大規模デモ。写真はデモ会場となった光化門広場。
今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。7本目は、政府の歴史教科書国定化推進などに反対するソウルでの大規模デモ。

2015年11月14日、韓国ソウル中心部の光化門広場一帯で開かれた「民衆総決起集会」。労働組合の全国組織である全国民主労働組合総連盟(民主労総)など53団体が主催したもので、約6万8000人が朴槿恵(パク・クネ)政権による歴史教科書の国定化や労働改革への反対を叫んだ。警察はデモ隊阻止のために2万2000人に上る人員と700両余りの車両を動員したが、デモ隊が鉄ばしごなどで攻撃すると警察が放水銃で応酬、一帯は翌日未明まで修羅場と化した。

折しも韓国では朴政権の強硬姿勢に対する国民の不満が高まっており、10〜11月にかけては、朴大統領が歴史教科書の国定化を訴えれば訴えるほど支持率下落が報じられるような状態だった。そうした状況下、このデモは国民の声を集約した行動のようにも見えたが、実際の受け止めはさまざまだ。警察の放水銃攻撃で負傷した男性に同情し「過剰鎮圧」を訴える声がある一方で、「デモ隊が暴徒化していた」「時代錯誤の典型」とデモ隊を批判する声も。さらには、朴大統領自身が覆面をしたデモ隊について「ISも同じようなことをしている」と発言、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記者が「韓国大統領がデモ隊をIS(イスラム国)に例えた」と驚きをネットにつづり、広く報じられるという騒ぎも起こった。

なお、デモを主導したとされる民主労総のハン・サンギュン委員長は、一時ソウル市内の曹渓寺に身を隠したが後に逮捕。韓国で29年ぶりとなる騒乱罪を適用され、送検されている。(編集/吉金
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