<2015年韓国10大ニュース(4)>日韓ロッテで経営権めぐる“お家騒動”勃発、韓国では不買運動にも発展

Record China    2015年12月30日(水) 13時50分

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今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。4本目は、日韓にまたがり繰り広げられるロッテグループの「お家騒動」。写真はソウルのロッテマート。

今年も残りわずかとなった。韓国のこの1年の出来事を「2015年韓国10大ニュース」として振り返る。4本目は、日韓にまたがり繰り広げられるロッテグループの「お家騒動」。

2015年7月27日、ロッテ創業者の長男・辛東主(シン・ドンジュ)氏が父・格浩(キョクホ)氏を伴って日本ロッテホールディングス(HD)本社を突然訪れ、格浩氏を除く同社全取締役の解任を発表した。東主氏は1月にHD副会長職から解任されており、この行動は、自分を追いやったHD役員らに対する不意打ちの反乱であったが、HD取締役会は東主氏による解任通告は無効とし対抗、結局、格浩氏が持つ代表権も外す人事を発表した。これに先立ち、7月15日にHDの代表取締役に選任されていたのが東主氏の弟・東彬(ドンビン)氏で、経営権争いが「お家騒動」と呼ばれるゆえんはここにある。

8月17日、日本ロッテHDの臨時株主総会で、東彬氏を中心に据えた経営体制の確立方針が決まり、経営権をめぐる問題はいったん収まったかに見えた。しかし10月に入り、今度は父と兄が反撃に出る。格浩氏は日本の法廷に、自身のロッテHD代表権剥奪と会長職解任を無効とするよう求める訴訟を起こし、東主氏は韓国の裁判所にホテルロッテなどを相手取り損害賠償請求訴訟を提起したのだ。お家騒動はこうして日韓の法廷に持ち込まれることになった。

ロッテは韓国ではトップ5に入る大財閥。お家騒動の経緯は韓国でたびたび速報で伝えられ、韓国国民も高い関心を示した。しかしこの問題、日々ロッテ製品を買い、ロッテのサービスを受けていた韓国人にとっての「ロッテ評」を落とすことはあっても、上げる方向に働いたとはとても思えない。韓国ネットには、経営権争いを「家庭内のけんか」とやゆするコメントや、東主氏の流ちょうとは言えない韓国語に対する批判に続き、同社製品の不買を訴える声も数多く寄せられた。(編集/吉金

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