湖南省の農民が韓国紙で故郷の観光を宣伝、広告費380万円は自腹―中国メディア

Record China    2015年4月21日(火) 14時51分

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17日、韓国紙・朝鮮日報の今月13日付の一面に、中国湖南省寧郷県の観光を宣伝する広告が掲載された。掲載したのは中国の農家・向霞光さんで、自費で広告費20万元(約380万円)を負担した。

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2015年4月17日、韓国紙・朝鮮日報の今月13日付の一面に、中国湖南省寧郷県の観光を宣伝する広告が掲載された。掲載したのは中国の農家・向霞光(シアン・シアグアン)さんで、自費で広告費20万元(約380万円)を負担した。朝鮮日報の中国区広告の責任者・李潤洛さんは16日、環球時報の取材に対し、「向さんには感動した。広告の効果も抜群で、多くの韓国メディアや市民が電話で、寧郷県の旅行に関する問い合わせを寄せている」と答えた。人民網が伝えた。

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同広告のフレーズは、「中国には張家界(湖南省)だけじゃなく、寧郷もある!」。湖南省の地図が大きく描かれ、寧郷県と長沙市、張家界の位置が示されていた。向さんは、「数カ月前に、張家界に旅行に行くと、多くの韓国人観光客が来ているのを目にした。そして、張家界に来た観光客が高速道路を利用して寧郷県にも来てくれたらと思った。寧郷県の知名度を向上させ、観光インフラを整備すれば、張家界に負けないほどの観光地になると思う。同県は、歴史と文化を誇る場所で、有名な青銅器も出土している。また、劉少奇(リウ・シャオチー)故居や灰湯温泉、密印寺、関山など、最高の5Aや2番目の4Aに指定されている観光地がある。昨年、同県を訪問した観光客は1400万人で、観光収入は150億元(約2850億円)。一度の広告でも効果は抜群。これからも掲載することを考えている」と話した。

李さんは取材に対して、「広告費は約20万元。向さんは長沙のメディア関係の会社を通して当社と連絡を取った。中国の天津や大連などの市政府が広告費を負担して観光を宣伝することはあったが、個人が広告費を負担するというのは今回が初めて」とし、「張家界は韓国でもよく知られているが、寧郷県はほとんど知られていない。広告の効果は抜群」と答えた。

「朝鮮日報」の北京駐在記者・安勇[火玄]さんは、「農民の向さんが韓国の新聞に広告を掲載したということは、中国と韓国の関係が一層緊密になっているということ。日本と韓国の関係が悪化しているため、韓国の旅行者は旅行先として中国を選ぶようになっている。ただ、韓国の旅行者は中国の大都市や有名な観光スポットしか知らず、その他の地域のことはほとんど知らない。広告を掲載するというのは大歓迎」と語る。

寧郷県原泉塘郷響塘村の貧しい家庭に生まれた向さんは、小学校や工場などで働いた後、1990年代初めから村の会計や主任を歴任してきた。私情にとらわれない公平な人柄で知られ、国内外の重要な代表団を迎えた経験もあるほか、さまざまなルートを通して、現地のPRに努めてきた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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