中国の軍事パレードに外国首脳もかつて出席、フルシチョフ第1書記は2回―中国紙

Record China    2015年2月2日(月) 0時41分

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29日、中国軍事パレードについて「外国首脳を招待した前例はない」と強調しているメディアが少なからずある。写真は建国60周年の軍事パレード。

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2015年1月29日、中国軍事パレードについて「外国首脳を招待した前例はない」と強調しているメディアが少なからずある。だが記者が調べたところ、実際には1949年から2009年までに行われた14回の軍事パレードのうち、外国首脳が出席した例は少なくとも2回あった。環球時報が伝えた。

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1954年10月1日の新中国建国5周年記念日には、ソ連共産党中央委員会のフルシチョフ第1書記が軍事パレードに招待され、天安門観礼台で式典に参列した。北朝鮮の最高指導者である金日成や他の国の指導者も出席した。1959年の建国10周年では、ソ連のフルシチョフ第1書記、ベトナム労働党中央委員会のホー・チ・ミン主席、北朝鮮労働党中央委員会の金日成委員長ら複数の外国首脳が招待を受けて軍事パレードを見学した。

外務当局の公開した資料によると、当時式典に参列した外国の賓客は1981人で、天安門の楼閣には292人が上り、このうち中国指導者と外国の賓客80人が観閲台で見学した。

中国外交部(外務省)儀典局長を務めた魯培新(ルー・ペイシン)氏によると、建国記念行事には多くの国々の首脳が出席した前例がある。今年の反ファシズム戦争勝利70周年の軍事パレードで、「外国の首脳が出席する初の軍事パレード」との指摘については、別の角度から理解できる。第1に、今回の軍事パレードの実施日が10月1日ではないこと。第2に、これまでの建国記念行事はいずれも軍事パレードと大衆パレードであり、軍事パレードのみという前例はないことだ。

実際には、外国の貴賓を招待しての式典は1949年の建国式典に始まる。1949年10月1日の建国式典には、ソ連のチフビンスキー総領事が出席。1952年10月1日の新中国建国3周年慶祝式典には、中国訪問中のモンゴルのツェデンバル首相が天安門の楼閣で軍事パレードを見学した。

「戦争勝利記念日を利用して軍事パレードを行うのは国際的慣例だ」。香港紙「太陽報」によると、昨年6月にフランスは米露英などの指導者を招待してノルマンディー上陸作戦70周年軍事パレードを実施。ロシアもしばしば様々な形の軍事パレードを赤の広場で実施し、国威と軍の威容をアピールしている。

インドも仏露に少しも劣らず軍事パレードを実施している。1月26日の「共和国記念日」には毎年軍事パレードを実施。昨年招待された外国の主賓は日本の安倍首相だった。今年の第66回「共和国記念日」軍事パレードは、米国のオバマ大統領がインドのモディ首相とともに見学した。インドは建国記念日以外に、陸軍創設記念日、空軍創設記念日にも毎年軍事パレードを実施している。英国は6月12日のエリザベス2世誕生日に毎年軍事パレードを実施している。

楊毅(ヤン・イー)氏によると、各国の事情が異なるため、軍事パレードが多いのが良いのか、少ないのが良いのかはなんとも言えない。各大国の軍事パレードはスタイルや目的に違いがある。フランスは武器を見せることが中心ではなく、国民の誇りを高め、歴史を忘れないよう促す目的が大きい。ロシアには主に2つの意味があり、特別な日に反ファシズム戦争の勝利を記念し、歴史を忘れないよう国民に促すと同時に、武力を誇示して、ロシアが普通の国では断じてないことを西側に告げるためだ。米国が大規模な軍事パレードを実施することが少ないのは、米国の軍事力は世界中に存在し、米国の軍事力に疑問を抱く者はいないからだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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