中国明末清初の画家、八大山人の生誕400年に当たる今年、故郷の江西省南昌市にある江西省博物館と八大山人記念館で大規模な特別展が開かれている。写真は「河上花図巻」。
中国明末清初の画家、八大山人の生誕400年に当たる今年、故郷の江西省南昌市にある江西省博物館と八大山人記念館で大規模な特別展が開かれている。国内の22の文化施設・博物館が所蔵する書画の名品129点が並ぶ。
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八大山人といえば「白目をむいた」小動物の絵を思い浮かべる人が多いが、専門家はそうした見方が一面的だと指摘する。69歳の時の最高傑作「安晩帖」は単なる憤りや孤独ではなく、幾多の苦難を経た末の超越を伝えている。画冊の小動物はいずれも濃厚な禅の趣が感じられ、目を閉じて休む「眠鳥」、世俗と争わないとぼけた表情の「睡猫」は、執着を捨て、自らと和解した心境を映している。画面に大きく取られた余白も、冷徹と呼ぶより、心が鏡のように澄み切った境地と呼ぶ方がふさわしい。
南昌の特別展も、疎と密を組み合わせて万物の生を描いた「河上花図巻」や「安晩帖」と作風の極めて近い「雑画冊」など晩年の傑作を展示している。「雑画冊」に描かれた野菜や果物は「安晩帖」のウリやネズミと同様に、濃厚な生活の趣と生命の輝きを放っている。




生誕400年を記念し、日本の博物館・美術館も相次ぎ展覧会を開いた。「安晩帖」を収蔵する京都市の泉屋博古館は昨年、第6図「鱖魚(けつぎょ)」、第9図「猫」、第16図「双雀図」、第7図「叭々鳥(ははちょう)」を時期を分けて公開した。東京国立博物館も今年1~3月に八大山人の書画を展示した。



故郷の南昌から京都まで、そこには中国画壇の巨匠への敬意にとどまらず、東洋の美学が海を越えて響き合う姿がある。八大山人記念館の周暁健館長は「世の中の混乱を超越し、真に澄み切った境地を追求する美学は、静けさと簡素さを尊ぶ日本の『わびさび』の美意識と深く共鳴している。泉屋博古館が至宝とみなすのもそのためだ」と語った。(提供/新華社)





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