中朝首脳会談、視線の先にはトランプ米大統領=蜜月関係アピールし、貿易摩擦、非核化で米国けん制

配信日時:2019年6月21日(金) 19時40分
中朝首脳会談、視線の先にはトランプ米大統領
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中国の習近平国家主席が北朝鮮を訪問、朝鮮労働党の金正恩委員長と会談した。中朝は貿易摩擦、非核化で対米交渉を抱える。中朝首脳の視線の先にいるのはトランプ米大統領で、両首脳は蜜月関係をアピールしてけん制した。
北朝鮮を国賓として訪れた中国の習近平国家主席は20日、朝鮮労働党の金正恩委員長と会談した。中国は貿易摩擦、北朝鮮は朝鮮半島の非核化で対米交渉をそれぞれ抱える。中朝首脳の視線の先にいるのはトランプ米大統領で、両首脳は蜜月関係をアピールし、米国をけん制した。

中国最高指導者の北朝鮮訪問は2005年10月の胡錦濤氏以来14年ぶり。習主席と金委員長は昨年3、5、6月と今年1月にも中国国内で会談したが、習氏の北朝鮮訪問は13年の国家主席就任後初めてだ。今年は中朝国交樹立70周年の節目でもある。

中国国営新華社通信になどによると、平壌市内の錦繍山迎賓館で行われた会談で習主席は北朝鮮の非核化への取り組みを評価し、「国際社会は朝米が話し合いで成果を得ることを望んでいる。中国は北朝鮮の平和と安定にできる限りの支援を提供したい」と関与を強調。引き続き後ろ盾として北朝鮮を支えることを約束した。

一方、金委員長は「過去1年間、情勢の緊張緩和に向け多くの積極的な措置を取ったが米国の積極的な反応を得ることができなかった」とした上で、「朝鮮(北朝鮮)は忍耐心を維持する。関係国(米国)が朝鮮側と向かい合い、互いの関心事を解決し、朝鮮半島問題が解決され、成果があることを希望する」と述べた。さらに自国の経済建設に関連して、「中国の経験にさらに学び、経済を発展させて人々の生活を改善したい」と発言。習主席は「経済分野などで幹部往来を強化したい」と応じた。

習主席は6月末、大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、トランプ大統領と会談する。中朝ともに互いの関係を対米交渉を動かすてこにしたい考えで、習主席は託された金委員長の意見を伝え、今年2月、2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった後、こう着状態にある米朝対話再開を促す見通し。北朝鮮への影響力を誇示し、貿易や安全保障など多岐にわたる米中対立の緩和に向けた切り札にしたい考えが透けて見える。

今回の中朝首脳会談について、韓国政府は「朝鮮半島平和プロセスが依然、対話と交渉の構図の下で進行されることを意味する」と歓迎しているが、国内の反応は複雑。中央日報は社説で「中朝密着が非核化の進展に力どころか、反対の結果をもたらす可能性もある」と指摘し、「北朝鮮は『段階的・同時の行動』の方式に固執し、北朝鮮に対する制裁緩和という当面の目標に執着しながら米国と平行線をたどっている。会談が北朝鮮の方式に力を加える結果になれば非核化の実質的進展はさらに遠ざかる」と危機感を募らせた。(編集/日向)

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