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<尖閣問題>中国の知識人が見た反日デモ=「わが国からは知日派が失われてしまった」―独メディア

配信日時:2012年10月2日 10時4分
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20日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語サイトは記事「中国の知識人が見た反日デモ」を掲載した。尖閣諸島問題を巡って巻き起こった反日デモと暴動について、多くの知識人が自身の意見を発表している。写真は重慶の反日デモ。
2012年9月20日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語サイトは記事「中国の知識人が見た反日デモ」を掲載した。尖閣諸島問題を巡って巻き起こった反日デモと暴動について、多くの知識人が自身の意見を発表している。

中国社会科学院農村発展研究所の于建●(ユー・ジエンロン、●は山へんに栄)研究員は、今回の暴動を「民衆の不満の発散であり、政府は社会秩序が失われた原因と関係者の責任を追究し、メディアはナショナリズムの危険性を検討すべきだ」と述べている。

芸術家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は「中国で最後に起こった『本当の』デモは1989年の天安門広場のデモだった。今回も自発的な行動に見せかけようとしているが、細かな部分で綿密に計画されていることは明らかで、指導者たちが民意を弄ぶ手法の幼稚さは1960年代を思わせる」と語った。

香港中文大学の周保松(ジョウ・バオソン)氏は「国を愛していないわけではないが、この党、この政府のために心から愛することができない。今の私たちが努力しているのは、いつの日か何の迷いもなく国を愛せる日が来てほしいからだ」と述べた。

北京大学でメディアを研究する胡泳(フー・ヨン)氏は「私たちの望みは人々が愛国心によって他国からの抑圧に抵抗することであって、政府が国民の愛国心を利用して他国を抑圧することではない。私たちの望みは国が国民を幸せにすることであって、国民が国のために犠牲になることではない」とコメントしている。

経済学者の許小年(シュー・シャオニエン)氏は「中国人がこれまで溜めこんできた憤りは、強者から蹂躙(じゅうりん)を受けたからだが、彼らは強者に反抗するのではなく、弱者に向かって発散している。魯迅先生の描いた阿Qは今でも中国人の典型だ。同じ国の人間が恐怖で外に出られなくなる愛国など、聞いたこともない」と批判した。

華東師範大学の劉●(リウ・チン、●は「敬」の下に「手」)教授は「長年にわたり中日関係は好転と悪化を繰り返し、国内には多くの反日派や、一部の親日派を生んだ。だが、知日派にお目にかかることはない。われわれはこの恨み骨髄に徹する隣人について、どれだけ理解しているだろう。あちらの国民と政府は何を考え、どのような考え方の違いがあるのだろう。民国期には多くの知日派がいたが、今ではほとんど存在しない。民族全体がムードに流されるままになっている」と述べた。

上のような批判や思考が、反日デモに対して何らかの影響があったようには見えないが、一部知識人が社会運動における自身の役割について反省するきっかけとなったようだ。(翻訳・編集/岡本悠馬)
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