中国外交白書まもなく発表、海洋問題に独立章―中国メディア

Record China    2014年7月4日(金) 2時47分

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3日、中国の外交白書「中国外交」の2014年版がまもなく正式に発表される。中国外交部によると、最新版の白書では、中国の外交政策と国際情勢に対する中国の最新の見方が詳しく説明されている。写真は2013年版中国外交白書。

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2014年7月3日、中国の外交白書「中国外交」の2014年版がまもなく正式に発表される。中国外交部の情報によると、最新版の白書では、中国の外交政策と国際情勢に対する中国の最新の見方が詳しく説明されている。人民網が伝えた。

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また、習近平(シー・ジンピン)国家主席を中心とする中国の新たな中央指導部による外交理論・実践の積極的な革新が初めて総括され、中国の外交がさらなる能動性と開拓性を備え、豊かな成果を収め、順調な滑り出しを実現したとの評価がなされた。中国は領土の主権の維持を堅持し、平和的発展の道を堅持し、正当な権益は決して放棄せず、国家の核心的利益は決して犠牲にしないとの点も強調された。

最新版の白書は9章400ページ余りからなり、序言は王毅(ワン・イー)外相が自ら記した。中国の新指導部の発足後の外交活動について初めての総括がなされ、外交理論と外交実践の2つの面から大量の紙幅を割いた説明がなされている。これによると、中国の新領導部は、中国の特色ある外交理論体系を3つの面から充実・発展させ、中国の特色ある大国外交という新たな局面を6つの分野から切り開いた。

▼高まった能動性と開拓性

王外相は序言で、新たな指導部の外交は滑り出しから豊富な成果を収めたとした。白書では、中国が平和的発展の道を歩むと同時に、他国も平和的発展の道を歩まなければならないとの点が強調されている。中国は平和的発展の道を堅持するが、正当な権益は決して放棄せず、国家の核心的利益は決して犠牲にしない。

習主席や李克強(リー・カーチアン)首相などの指導者は昨年、アジアやアフリカ、ラテンアメリカ、欧州、北米などを訪問し、300人以上の外国の政界要人と会談・接触した。中国に招いた外国元首や政府首脳は60人余りに達し、中国が各国と締結した協力合意は約800件に達する。白書は、中国外交にはさらなる能動性と革新性が備わったと指摘している。中国とロシアの全面的な戦略協力関係もさらに高まり、中国と米国の新型の大国関係の構築も進展し、中国と欧州の相互協力も深化している。

▼中露の戦略的相互信頼の深まり

白書によると、習近平主席とロシアのプーチン大統領は、仕事面での関係を深めると同時に、個人的な友好も構築した。集中的な一連のハイレベル交流を通じて、中国とロシアは戦略的相互信頼をさらに深め、実務協力を進め、人文交流を盛んにし、国際協力を強化し、全面的な戦略協力関係を進めている。中国と米国の首脳は、不衝突・不対立と相互尊重、協力・ウィンウィンの新型の大国関係の共同構築という共通認識を達成し、中米関係の長期的な発展に方向を示し、長期的で健全な両国関係の安定発展というプラスのシグナルを世界に発信した。

白書では一方、中国側が米国側に対し、台湾やチベット、人権などの問題を適切に処理することを求めたことも記された。双方は互いの核心的利益と懸念を尊重・考慮し、両国関係の正しい発展方向を維持しなければならないと強調された。

中国政府は昨年、国家の主権と領土の保全を断固として維持する措置を取った。中国は尖閣諸島問題についての日本の間違った言動と戦い、南シナ海での争議をフィリピンが一方的に国際仲裁に持ち込んだことに反対し、国家の領土の主権を力強く守り抜いた。同時に、歴史的事実と国際法を十分に尊重した上で、関連当事国と対話や協議を通じて、争いを適切に解決する方法を求めた。

▼海洋問題に関する独立章を設ける

関心の集まる国境と海洋の問題について、最新版白書は特別章を設けて論じている。これによると、中国はすでに陸で接する隣国12カ国と歴史的な国境問題を徹底的に解決し、約2万kmの国境線を画定した。ベトナムとはトンキン湾の海上境界の画定を成功させた。

中国政府は、国境と海洋の問題を高く重視し、双方の友好関係と地域の平和・安定を守ることを出発点とし、国際法の基本原則に基づき、平等で友好的な協議を通じて、周辺国との領土・海洋権益の争議を公平かつ合理的に解決することを主張している。白書では、国家の領土主権と海洋権益を断固として守り、関連国家との領土と海洋権益の争議を適切に処理し、友好的な協力関係と周辺の平和・安定を維持するという中国の立場が重ねて述べられた。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)

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