2014年6月23日、米メディアによると、ボストン・コンサルティング・グループ（BCG）が行った調査から、「メード・イン・チャイナ」が安価な製品の王座からすでに転落していることが明らかになった。中国の実際の生産コストは米国に並みになりつつある。25日付で環球時報が伝えた。

【その他の写真】

世界の製造業輸出の90％を占める主要な輸出25カ国・地域を対象に生産コストを調べ、競争力を数値化。その結果、中国のコストは米国に近づいていることが明らかになった。低コストだとみられていたブラジルは世界的にコストが最も高い国の1つであり、英国は欧米諸国の中では低コストだった。

製造業のコストが最も低いのはインドネシアで、これにインド、メキシコ、タイ、中国、台湾、米国が続く。コストが最も高いのはオーストラリアで、これにスイス、ブラジル、フランス、イタリア、ベルギーが続き、いずれも米国と比べて20〜30％高い。

中国と米国の生産コストの差が縮まっているのは、中国の労働コストが上昇を続けていることや、米国は生産率が高くエネルギーコストが低いことが原因だと指摘されている。（翻訳・編集/岡田）