韓国で高齢者虐待が深刻化、最も多い加害者は息子=防止イベントは旅客船水没の影響で中止に―韓国紙

Record China    2014年6月17日(火) 8時42分

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15日、毎年この日に行われている「世界で高齢者虐待防止について考える日」のイベントが、今年は旅客船水没の影響を受け中止となった。写真は犠牲者を追悼するソウル市民。

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2014年6月15日、韓国紙・朝鮮日報によると、毎年この日に行われている「世界で高齢者虐待防止について考える日」のイベントだが、今年は旅客船水没の影響を受け中止となった。16日付で中国新聞社が伝えた。

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韓国保健福祉部が発表した資料によると、全国の高齢者保護機関が受けた高齢者虐待関連の事件は2009年に2674件だったが、2013年には3520件に増加している。

高齢者虐待の加害者については、2013年に高齢者虐待を行った4013人のうち、息子が1619人(40.3%)と大きな割合を占めた。次いで、配偶者が551人(13.7%)、娘が519人(約13%)だった。

虐待の種類を見ると、精神的な虐待が2235件(38.3%)と最も高い割合を占めた。次いで、身体的な虐待が1430件(24.5%)、介護放棄が1087件(18.6%)、経済的な虐待が526件(9%)となっている。

虐待問題に対する高齢者の反応は消極的だ。「もし虐待されたらどう対処するか」という質問に対し、「高齢者保護機関や警察、住民センターなどへ通報する」と回答した高齢者はわずか40.7%で、「我慢する」が36.3%、「家族や近所の人に助けを求める」が22.5%だった。

同イベント中止の知らせに、韓国国民からは「旅客船水没問題も深刻だけど、高齢者の問題も心配だ」「旅客船水没問題が社会の注目を集めすぎて、高齢者問題がのみ込まれてしまった」「旅客船水没問題も高齢者問題も早く解決されるべきだ」などの声が上がった。(翻訳・編集/藤)

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